僕は2024年の現在でも好んで10年ほど前のXシリーズであるFUJIFILM X-Pro1やX-E1、X-T1、X100などを使う。それは元来クラシックなスタイルのカメラが好きというのもあるけど、デジカメなんだけど「アナログっぽい挙動が残っている」ということも大きい。
特に好みなのが「X-Pro1とX-E1のシャッター音」だ。
これについては僕の実物のシャッター音をブログでお伝えするのはむずかしいのだけど、ありがたいことにマップカメラさんがX-Proシリーズの3機種のシャッター音を比較した動画をアップしてくれているので、それを紹介しておきたいと思う。基本的にはX-E1はX-Pro1と同じ挙動だ。
どうだろう。X-Pro1だけ余韻がある響きというか、ちょっと独特であることが分かると思う。それに対してX-Pro2とX-Pro3は音の高低の差はあるものの基本的には似ている。ガッッチャッ!と2段階的に鳴り響くX-Pro1に対して、X-Pro2とX-Pro3はよりスピーディにガチャ!と鳴る。
僕はX-Pro3も使っているけど、実はシャッター音だけについていえば、2段階的に余韻のあるX-Pro1のほうが好きだ。そして、そのミニ版的に作られたX-E1もその音をそのまま継承しているように感じていて、この音が聞きたいがためにX-Pro1とX-E1を散歩に連れ出しているところがあるくらいだ。
この2段階的な、なんとも余韻のあるアナログチックなシャッター音が、その後に短い音とショックに変化したのは、おそらく連写性能を上げるためだったんじゃないのかなと個人的には想像してるんだけど、特に連写を求めていない僕個人的には、X-Pro1とX-E1の音がエモーショナルで心地いいなと。
僕は写真が好きだし、カメラというプロダクトも好きだけど、もっと言えば「シャッターを切るのが好き」という嗜好があって笑、シャッターフィールにはかなり思い入れがある。それゆえに、それが濃厚なレフ機たちをいまだに手放せないというのもある。
シャッターフィールが直接的に写真の出来栄えになにか影響を与えるというわけじゃないけど、とはいえ「撮影中の気分は間違いなく上がる」。気分が上がれば、それは何かしら写真にいい影響として写り込むんじゃないかな。
ちなみに、僕の中のシャッター音キング的な存在なのは、かつて使っていたNikon F6。もちろん機械式カメラの時代のNikon F2のシャッター音なんかもシビれるわけだけど(僕は空シャッター専用機的に日夜F2のシャッターを切っている笑)、初めてシャッターを屋外で切った時に陶酔したのは、間違いなくNikon F6。あの衝撃は忘れない。
F6は電気を使うカメラなので、空シャッターを切るには少し気をつかうし、なにより手に入れようとするといまでもけっこうな値段がする。なので、空シャッターに酔いしれるならNikon F2とかOLYMPUS OM-1、Asahi PENTAX SPなんかがいいかもしれない。もちろんフィルム写真の撮影も楽しめるし笑。
いや、でも日々のなかで、デジカメでもっと手軽にシャッター音に酔いしれたいのだ、というなら、このX-Pro1とX-E1は個人的にはおすすめだ。富士フイルムの初期のXシリーズは「写真機らしさ」が特に濃厚なので。
というわけで、きょうはシャッター音についての話でした。んー、こうして書いてると僕がシャッターを切りたくなってきた笑
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