FUJIFILM X-E5, Nokton 23mm f1.2 SC発売から2ヶ月を経て手に入れるに至ったFUJIFILM X-E5。あたりまえに気に入っている感じは昨日のブログに書いたけど、きょうはMFレンズも装着してみようということで、 Voigtlander Nokton 23mm f1.2 SCを合わせてみた。
あいにくの小雨で写真のほうはあまり撮れなかったのだけど、ひとまずフォルムや使い勝手を見たかったので、そのあたりの感想を書き留めておきたい。
想像通りというか、X-E5とSC Noktonの組み合わせは実に良い。X-E5がコンセプトにしている「クラシック」な雰囲気が、クラシックなスタイルのレンズによって、より際立つ感じだ。
このSC Noktonはマップカメラ30周年記念の限定モデルで、マットな塗装や綾目ローレット、ちりめん塗装のスリット型フードなど、よりいっそうクラシックさが強調されたレンズなので、似合わないはずがない。
FUJIFILM X-E5, Nokton 23mm f1.2 SCそして、今朝試したかったのは、X-E5に遊び心的な小技として載せられた「EVFのクラシック表示」。その見本は公式サイトにある写真を載せておくけど、一言でいえばフィルムカメラのファインダーを彷彿とさせる指針式露出計やシンプルなシャッタースピード表示などでファインダーがのぞける機能だ。
これのいいところは、いかにもフィルムカメラのファインダーをのぞいているような「気分」が味わえるところにあるが、それだけでもない。クラシック表示にすることで、自然とマニュアルでシャッタースピードダイヤルや絞りリングをグリグリして露出を合わせたくなるのだ。
FUJIFILM X-E5のEVFのクラシック表示。写真は公式サイトから。X-E5の開発者インタビュー動画では「ちょっとした遊び心的機能」と謙遜されて語られていたけど、いやいやなかなかどうして、僕はこれ、けっこう撮影体験をおもしろくする機能だと思った。開発者さん、ちゃんと僕の心には刺さってるよと笑。
あと、あらためてX-E5のサイズ感が絶妙だと思った。まさしくAPS-Cならではの大きずない手の中の感触が極まったなと。このほどよい大きさと重さの中にギュッと「質」を盛り込んだちょうどいい感覚は、さすがにフルサイズ機ではなし得ない。「あゝ、この感じ、いいなあ」としみじみ感じる良さがそこにはある。
FUJIFILM X-E5, Nokton 23mm f1.2 SC
FUJIFILM X-E5, Nokton 23mm f1.2 SC
FUJIFILM X-E5, Nokton 23mm f1.2 SCこういうカメラと暮らす人生は、なにかいかにも無理しない、しなやかな感じがして、僕はその精神性だけでもこのカメラを選ぶ価値があるんじゃないかと思った。
ファインダーやモニターのスペックが値段の割に物足りないという声も聞くけど、X-Eシリーズはそもそもファインダーを凝視して撮るというより、さらりとある意味ラフにスナップを切り取っていくカメラだから、個人的には特に気になることもない。手ぶれ補正が載ったことを考えると、ほんと、ヒュンヒュンと気軽にシャッターを切ればいい。
ある意味、APS-Cの写真機としては極まったなと思う。このあとX-Proシリーズの最新作なんかも出てくるかもだけど、サイズ的にはもう少し大きく重くなるだろうから、スナップ機としてジャストサイズと言えるのはX-E5になるんじゃないかなと思ったりしてるけど、どうだろう。
FUJIFILM X-E5, Nokton 23mm f1.2 SCSC Noktonで撮った写真のほうは、また晴れた日にゆっくり撮るとして、きょうはMFレンズをつけてみた感想ということで。それにしても、いい落とし所にたどり着いた感のあるX-E5の「ちょうどいい気持ちよさ」。
これは、ぜひ店頭で触って確かめてほしいけど、本当の心地よさは日常使いしてみないとなかなか伝わらないかなあ。絶妙さとは、そういうもんだからね。

















































