ここのところ「予約していたX-E4がついに届きました」みたいなツイートを見かけて、こちらまで嬉しくなるというか、富士フイルムもお届けのラストスパートをがんばっているようにも思えて、なんかジンとくるものがある。
X-E4というカメラは、手にするとなんか妙に感動が大きい不思議な存在感を持っているのである。
そりゃ、新しいカメラを手にするとどれも感動はあるわけだけど、X-E4はそれがギュッと凝縮されてるというか、このカメラが一台あれば日常のいろんな空白を埋めてくれそうな期待感やパワーみたいなものを感じるのだ。
実際、このカメラを手にすると持ち出す機会は間違いなく増えるだろうし、シャッターを切る回数もきっと増えると思う。カメラが生活の中にフィットする感じがとても心地いいのである。
小さいのはほんとにボディサイズだけで、あとは得るものはどれも大きい。パンケーキ的フジノンレンズからオールドレンズ、カジュアルな中華製レンズまでレンズ交換が楽しく思えるし、小気味いいシャッターフィールは撮ってる感も豊か。X-T4と同じセンサーを積んでいて撮れる写真に遜色は無いし、人気になるのは当然なのである。
たとえばマニュアルフォーカスのレンズをつけてクラシックネガで撮ろうものなら、デジタル写真機的な趣のあるひとときが過ごせることだろう。昨今のフィルムカメラ人気に相通じる「写真を撮る歓び」が、このカメラには濃密に詰まっているのだ。
言葉で書くとそういうことだったりするけど、手にとるとそういう期待感みたいなものが一瞬で伝わってくる。そういうカメラって実はそれほど多くない気がする。
X-E4は部品調達のむずかしさなどから、残念ながら販売が終了(一時的なのか、ずっとのことなのかはよく分からないけど)とのことだけど、それを惜しむ声はいまだ多い。そういう意味ではカメラ史に残るメモリアルなカメラとなるかもしれない。
手にした人はある意味、希少な名機の目撃者となるかもしれないね。後継機のX-E5の登場を期待する気持ちもあるけど、このX-E4が末長く愛され続ける世界もまた、素敵だなと思う。それだけ愛おしい存在のカメラだからね。
奇跡の復活を願う気持ちもどこかにある。そういう感情が芽生える不思議なカメラなのである。
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