フィルムでも撮るし、デジタルでも撮る。そんなシームレスな写真撮影感覚がもう何年も進行中だ。そのきっかけになったのが、フィルム機のレンズをデジタル機にも使うという意味で、Nikon DfだったりLeica M-P typ240との出会いだった。
今年に入ってフィルムの高騰に軽やかに抗っていこうとLeica M3を眼鏡付きズマロンで35mm化したりライカメーターをつけたりとイメチェンしたんだけど、その余波で再びフィルムとデジタルのシームレスな運用に火がついて、いまLeica M8を多用してる感じはじぶんでもなかなか興味深い。
あと、フィルムとデジタルの行き来を再び加速してみて思うのは、FUJIFILMのカメラたちがまさにその両方のいい塩梅に仕上げられていることを再確認したこと。Nikon DfともM型デジタルライカとも違う、FUJIFILMならではの思想でありカメラの作り方、それがおもしろいなと感じている。
僕の場合、目的は「写真を撮る行為を楽しむ」ということだから、その方法論としてフィルムもあればデジタルもあるという、そのチョイスはたくさんあるほうがいい。幸い、僕がよく利用しているカメラ店は、まさにそのお店自体もフィルムとデジタルのハイブリッドの楽しみを提供してくれる感じだから、それもまた楽しむ背中を押してくれている。
そうそう、年末には一眼レフのほうもPENTAX K-3 III他用にフィルム時代のFA Limitedレンズたちを購入してデジタルで楽しんでるけど、これもいずれ登場するであろうPENTAXのフィルム機との行き来をイメージしての購入だから、リコーイメージングさんにもフィルムカメラプロジェクトはほんと頑張ってほしい。また楽しむ方法論が増えるからね。
フィルムは卒業したとか、逆にフィルムだけにこだわってるとか人それぞれ楽しみ方はあるけど、これまでもブログに書いてきた通り、この数十年間はフィルムとデジタルの両方が楽しめる、ある意味で奇跡のような写真時代。いい意味でどっちつかずで両方を楽しむ視点というのも大アリだと思う。
これ、やってみると現代のカメラづくりの思想(過去から変わらないもの、変わるものとか)みたいなものもあらためて見えてきて、それもまたたのしい。趣味代の財政が困窮しない程度に欲張ってあれこれ楽しんでみてはいかがだろう。
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