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まあクラシックブームと見ているのは僕の完全な私見なので、まだなんとも言えないところはあるけど、ここ最近でいえばFUJIFILM X-E4がグリップ無しのフラットデザインで出てきたり、明らかに往年のPENの流れを汲むPEN E-P7がそれに続き、最も直近ではNikon Z fcが品薄になるほどの人気を博している。これはさすがに偶然ではないだろう。
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僕なんかはもともとクラシックスタイルのカメラがフィルム/デジタル問わず好きなんで、あまり今回のブーム的な流れの参考意見にはならないのと、かつてのフィルムカメラ的デザインが恋しくて手にしているカメラ好きの人たちがかなりいると思うんで、それはブームというより回帰に近いんだろうけど、僕が注目したいのは「カメラビギナー」の人たちが少なからず反応しているということ。
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かつてもクラシックスタイルのカメラはいくつか市場に投入された。Nikon Dfであり、OLYMPUS PEN-Fであり。僕なんかは本当にマイナーなクラシックカメラ好きなんで両機とも手にしているけど、これが市場ではなかなか受け入れられなかった。触ってみれば恐ろしいくらい凄く作り込まれたこだわりのプロダクトなんだけど、それゆえに値段が高過ぎた。両機ともレンズキットで20万円を超えていたから、その値段になるとビギナーにはなかなか手が出ないし、ブームになり得る価格ではない。
その点、今回続々と登場してきているクラシックスタイルのミラーレス機たちは、ボディだけなら10万円前後で発売されている。つまり、「直感的にいいな!と思ったら、割と手が届く価格」なのである。そう考えると、かねてからクラシックスタイルへのニーズはあったんだろうけど、ここにきてようやく価格帯がそれに追いついてきた、と見るのが妥当じゃないだろうか。つまり、フィルムカメラの人気然り、世の中の人たちは「クラシックなカメラらしさ」はみんなある程度好きなのだと。
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であるなら、クラシックスタイルとは一過性のブームじゃない気がするし、各社ともこうしたクラシックラインを一つ、製品ラインナップの中に置いてもいいんじゃないかと思う。できれば、価格はビギナーの人たちが参入しやすい低価格帯で。それでなら、スマホカメラとは異なる「趣味としてのカメラ」が台頭する余地が残されている、そんな気配を僕はいま感じている。
いや、だって、カメラのある生活のおもしろさに気がついた時、人はこの上なくその魅力にハマり、こうして頼まれてもいないのにカメラの魅力を他の人たちへ伝えようとするのだから。
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