「あの人が使ってるカメラが欲しい」というのは、けっこう強力な購入動機だったりする。

Asahi PENTAX SPF

昔はカメラのテレビCMや雑誌広告なんかをけっこう見た気がするけど、最近はすっかりそうした広告を見る機会が無くなった。代わりにYouTube公式チャンネルでプロモーションムービーが流れたり、カメラ系ユーチューバーの人たちが製品説明するというのがいまの時代の主流だろう。

もちろん、そうした動画ならではの分かりやすさなんかもカメラに興味を持つ動機だけど、人が「あのカメラ欲しいな」と思ういちばんのきっかけになるのは、誰かが持っているカメラを目にすることじゃないだろうか。

きょう、たまたま〈あのちゃん〉のInstagramの投稿を見かけたのだけど、あのちゃんのコメントを見ると「カメラ屋に寄って…」みたいなくだりがあって、投稿された写真をよく見ると手にカメラを持っているじゃないかと。たぶん、レンズ部を見るにCONTAXじゃないかな…と思ったけど、真相は定かじゃない。（間違ってたら申し訳ない）

でも、あのちゃんが持ってる「そのカメラが気になる」とか「そのカメラが欲しい」と思う人もきっと少なくないだろうなと。そして、それってかなり強力な購入検討動機になるんじゃないかなって。あのちゃん、お洒落だから、なおさらだよね。

ライカにしたって、ブレッソンが使ってたからとか、木村伊兵衛が使ってたからとか、それはもうカメラ史においてずっと続いてきたことでもあって、人が特定のカメラを意識する時、それは「あの人が使っていたカメラ、なんか気になる」というのが発火点になったりする。

身近な人でもいいよね。例えば両親があのカメラを使っていたとか、友人や知人がある日カメラを持っている姿を見て意識し始めたとか。テレビCMでほとんどカメラを見かけなくなったいま、こうして日常のなかで誰かがカメラを持っているシーンこそが最強のPRになったりする。

それこそSNSの時代だから、著名人の方々が趣味で使っているカメラのことなんかが話題になることも少なくない。だから、僕なんかは「影響力のある著名人の皆さんは、もっとカメラ自慢してください」といつも思っている笑。それがいちばん、カメラを身近に感じやすい現象だから。

そう、何も著名人の人にかぎった話ではなく、例えば日常やSNSのなかで、もし頻繁にカメラを持っている人の姿や様子が流れてきたら、やっぱりそれは影響力がきっとあるわけで。だから、カメラ人類を増やすには、現カメラユーザーの皆さんがさりげなく日常でカメラのある生活シーンを見せていく、ということなんじゃないかと思ってる。けっこう本気でそう思ってる。

なんか、カメラがあるとライフスタイルがやけにカッコよくて見えるな…とか思われたら、もう大成功である笑。カメラ人類が増えればカメラ市場も活性化するし、世の中もきっともっと文化的になる。間違いない。さあ、あなたも明日から、さりげなくカメラのある日常をセンスよく晒してくださいな。カメラ界の明日のためにも。

◎僕が懲りずに毎日「きょうのカメラ」をTwitterとInstagramにあげているのも、どこかそんな思いがあります。