僕が最近いちばん持ち出しているカメラが、FUJIFILMとPENTAX/RICOHだ。もちろん互いに味付けは異なるんだけど、共通していることがあるとすれば「撮る楽しさへのこだわり」と、もうひとつが「描写へのこだわり(遊び心かな)」かなと。
まさに本日、リコーイメージングから発表されたGRIIIシリーズ「RICOH GRIII Dairy Edition」には、新しい撮影モードである「ネガフィルム調」が先行搭載されるとのことで、これもまたプロダクト以上に気になるニュース。
本日「RICOH GR III Diary Edition」を発表しました。
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— GR (@GR_RICOH) January 10, 2023
そう、ネガフィルム的な描写といえばFUJIFILMのフィルムシミュレーション(クラシックネガやPRO Neg.、ノスタルジックネガなど)が先行していた印象だけど、ついにスナップシューターの王者GRも「ネガフィルム調」を搭載するということで、カメクラの皆さんもにわかにザワザワとしているように見受けられる。(その後、GRIII/GRIIIxにもファームアップで提供される模様。)
リコーイメージングについてはPENTAXブランドでも最近、レンズ限定ではあるけど季節ごとに新しい描写モードを発表していて、僕なんかはとても好意的に見ている。
そんな描写モードのようなソフト的なことよりも、ボディやレンズの進化後継の発表をよろしく的な声も耳にするけど、ハードの開発はやっぱりそれなりに大変なはずで、そんななかでソフト面のアップデートを図るというのは、僕はアリなんじゃないかと。なんといっても、最後は写真の描写がすべてだからね。
で、天下のGRが「ネガフィルム調」なるものを投入してくるとなれば、FUJIFILMもまた黙っていない気がして、ノスタルジックネガに続く新しいネガフィルム系のフィルムシミュレーションを送り出してくるんじゃないかと、僕なんかは勝手にワクワクしておる笑。
そうそう、GRIII系の「ネガフィルム調」の投入は、やがて登場してくるであろうPENTAXフィルム機への伏線じゃないかとも思えて、ここからRICOH GR/PENTAXとFUJIFILMとがフィルムライクな写真の楽しみ方を盛り上げてくれるんじゃないかと密かに期待していたりする。
フィルムの値上げはあいかわらず気になるところではあるけど、特に若い人たちがエモいと好んでいる描写はネガカラーの世界観だったりするから、本家のネガフィルムとラフに撮れるデジカメのネガフィルム調とで、写真を楽しむ選択肢がいろんなと広がることはいいことなんじゃないかと思う。
「本来、写真とは」とかかつてのフィルム写真の流儀みたいなことを語り出すと、ふだん使いの写真の楽しみ方が窮屈になってしまうところもあるから、僕は時代にそって写真の楽しみ方はどんどんハイブリッドに変化していけばいいんじゃないかと思ってる。それこそ、フィルムとデジタルのいいとこどり。
そういう期待をいちばん感じさせるのが、僕にとっていまのFUJIFILMとPENTAX/RICOHなんだな。
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