カメラへの思い

撮影体験を心地よくしてくれる光学ファインダー。

アフィリエイト広告を利用しています
PENTAX K-3 Mark III

この週末は、あらためて「光学ファインダー」のよさを再確認したような気がする。

使用したのはPENTAX K-3 Mark IIIとK10D グランプリパッケージ、そしてLeica M8。そして実はもう一台、FUJIFILM X-T5を持ち出した。

FUJIFILM X-T5といえば半年ほど前に発売された最新機種だ。その性能は万能で、カメラを始めてみようかという人には最もおすすめしやすい一台だろう。

しかし、この最新機種のX-T5と比較しても「撮影体験」というものさしでいえば、前出の3台の方が僕は気持ちがいい。その違いとは、やはりファインダーなのである。

Leica M8

この週末は天気も良くて太陽光が気持ちいいくらいまぶしく降り注ぐ二日間だったのだけど、そうした日差しの中でカメラを構えると、圧倒的にガラス素通しの光学ファインダーのほうが見やすく目にもやさしい。

その自然な心地よさは、週末にリラックスしてゆっくり写真を撮りたい僕には、なにものにも代え難い「質」だ。特に高性能AFで動体撮影をするわけでもない僕の撮り方の場合、圧倒的に光学ファインダーのほうが撮影を心地よくするのである。

この場合の光学ファインダーは懐古主義で良いというものではなくて、ただただ撮影していて心地いいという根源的なもの。その良さをおぼろげながら感じて、世の中がミラーレス化へまっしぐらの時期に僕は光学ファインダーのPENTAX K-3 Mark IIIを購入したのだけど、趣味のカメラとしてはその選択は間違っていなかったと、いまあらためて思うのである。

僕はクラシックなスタイルのカメラが好きで、いろんなカメラを日々楽しんでいるけど、考えてみるとほとんどが光学ファインダー機だ。EVF機も数台あるけど、それはどうしようもなくそのカメラのクラシックなデザインが好きで使っているという側面が強い。

FUJIFILM X-Pro3

とはいえカメラをコレクションするのが趣味ではないので、必然的に持ち出すカメラは光学ファインダーのものが多くなる。FUJIFILMのミラーレス機は大好きだが、これも光学ファインダーも選べるハイブリッドビューファインダーであることが大きい。ミラーレス機が欲しいのではなく、僕は撮影体験を心地よくするカメラが欲しいのだ。

カメラの世の中は今後ますます、EVFのカメラへと置き換わっていくのだろうけど、それは機能的には進化なのかもしれないけど、撮影体験の気持ちよさという点では本当に進化なのだろうか。そんなことを感じた週末だったかもしれない。

デジタルの進化はアナログに近づくための進化だとも言われる。まるで生身の世界のように見えるための精密で自然な光景をめざすデジタル描写の進化。ならば、いっそのことアナログの描写や体験の良さを残す進化でもいいんじゃないか。そんなことをふと思った。

この話に結論はないし、僕の個人的な好みの話ではあるんだけど、案外、見逃せない質の要素ではないかとも思っている。なぜなら人間自身はデジタル化しないわけだから。どうだろう。

★今日のセール商品をチェック!

関連記事