21世紀も四半世紀が過ぎようとしているいま、3年もあればかなり世の中が変化するわけだが、カメラ界隈も例外ではない。いまから3年ほど前を振り返ると、良くも悪くも?時が刻々と動いていることを痛感する。
まず、なんといってもいちばん大きな変化を感じるのはフィルムの品薄と急激な値上がりだろう。3年ほど前だと135フィルムだと36枚撮りで一本600円程度だった気がするが、いまや2,000円ほどするんじゃないだろうか。
120フィルムのほうは元々が高かったから、いまや5本パックで一万円程する価格はもはや贅沢品にすら思えてしまう。3年前なら3,000円超で見つけられた気がするけど、どうだろう。
まあ値上げも深刻なんだけど、もっと深刻なのが品薄のほうかな。とにかくお店の棚にモノがない。あっても「お一人様一つ限り」といった但し書きをよく見かける。値上がりしようが撮るよというコアなフィルムユーザーにとっては、フィルムの安定供給がまず希望という声はよく耳にする。
たしかにネット通販で探せるのはあるんだけど、フィルムって馴染みのカメラ屋さんや現像ラボに立ち寄った時にリアルで買うというのが以前の生活サイクルだったから、通販よりお店で買いたいというのが心情なのはとてもよく分かる。
と、悩ましい点を書きつつも、これといって改善策が思いつかないのもなかなか焦ったいところ。円安だから海外メーカーのフィルムもそうは安くならないだろうし、国内の富士フイルムさんもデジカメ含め材料調達にはかなりの苦労が見てとれる。んー、結論が見出せず申し訳ない。
一方で3年前と比べて明るい話題といえば、やはりNikonに活気が戻ってきたことじゃないだろうか。思い起こせば突如発表されたレトロデザインのZ fcの当時から潮目が変わった気がする。
その後に投入されたフラッグシップのZ9がしっかりと評価を受け、それに続けとZ8も発表され、ワッショイワッショイな感じだ。レンズも続々と投入され、3年前からは想像もできなかったような好調ぶりがうかがえる。
Nikonが元気だとカメラ界全体が元気に見えるとあらためて思った。そして、さらにフルサイズのレトロデザインのZf?なる新製品の噂も。とどまるところを知らないといった風に見えるNikonの攻勢に、引き続き注目したい。
三つ目の話としては、異常なくらいのFUJIFILM機の値段高騰だろうか。ご存知の通り、X100VやX-Pro3は事実上、新品の製品が入手困難になっていて、とにかく市場にモノがない。
それゆえに、ネットで新品を見つけてもプレミア価格になっているほか、中古アイテムも軒並み高値になっている。驚くのは、そんな現行品のみならず旧製品まで全般的に高騰していることだ。
まあ富士フイルムファンの僕からすると、フジ機が人気でそれによって値段も上昇してるとすればうれしい感覚も無くはないけど、3年ほど前と比べると中古の旧製品なんかも倍ほどの値段になってる気がするんで、さすがにもうちょっと入手しやすくなってほしい。
もともとAPS-C以下で手軽に楽しみやすいカメラだから、ビギナー層向けという意味でも、フジの中古カメラなどはフレンドリーな価格であってほしいよね。
これも改善の兆しを見出すのはなかなか難しいけど、新製品が出て安定供給ができるようになれば少しは改善するのだろうか。
3年という月日が長いのか短いのかは、その人の年齢や捉え方次第でいろいろだとは思うけど、いずれにしてもカメラ界にあってはなかなかの変わりっぷり。
さて、これから3年となると、またどんな変化が待っているのだろうか。でも、カメラに限らず何でも「思い立ったが吉日」ということもあり、いたずらに様子見するくらいなら今の気分に身を任せていろいろトライするのも悪くない。というか、それがいい。個人的にはだけどね。
また3年後、僕はどんなことをこのブログに書いているのだろうか。