FUJIFILM X-T5

FUJIFILM X-T5のサイレントシャッターの心地よさよ。

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FUJIFILM X-T5, XF 23mm f1.4 R

あの音と感触をサイレントシャッターと呼んでいいのかというのはあるけど、僕にとっては十分そう思える。それほどまでに、所有する他のXシリーズや、いやすべての所有カメラの中でも、このX-T5のシャッター音は優しく物静かだ。

X-T5を手にした直後は、そのシャッター音がちょっと上品でおとなしすぎないか?と感じ、メカシャッターに電子シャッター音も被せて使ったほうがいいのではとも思ったくらいだけど、いまとなってはこのサイレントシャッターが実にお気に入りだ。

まわりに誰もいない、雪の降る空気がマットな朝にX-T5と撮り歩くと、特にそのことを感じる。僕の耳元だけに囁くような音。決して無音ではなく、撮り手にだけはシャッターが切れたことをそっと囁く。

都会の雑踏やポートレート撮影の時なんかはシャッター音がかき消されてしまうかもしれないけど、必要があれば電子音を必要な音量で乗せてあげればいい。でも、僕はこのLeica M3のサイレントシャッターを思わせる囁くような音がすっかり気に入ってしまった。

X-T5の購入時に、隣にあったX-T4やX-H2シリーズも触ったのだけど、このあたりのカメラたちは概ね、静音のシャッターフィールだったように思う。僕のようにクラシックなカメラが好きな人間は、比較的元気なシャッター音を好むけど、現代のカメラのシャッターフィールも、これはこれでまたアリだなと思うのである。

FUJIFILM X-T5。僕のもとへやって来て一ヶ月ほどが経過したのかな。「写真機への原点回帰」を謳うそのカメラは、当たり前だけどクラシックなカメラ好きの僕にはしっかり刺さったし、もう何年も使い慣れた機材のようなフレンドリーさがある。

高画素機だけあってさすがにデータは重いなと思うけど、やはり解像感は感じるんで、僕が使っている他のXシリーズとの差別化という意味でノスタルジックネガの存在も含めて適度なローテーションも楽しめている。いい意味でX100VやX-Pro3とも被らないので、そこも購入時のイメージ通りで良かったなと。

あとは同じEVF機であるX-E4と被らないかなという点だけど、ここも今のところは使い分けができている。X-E4はコンパクト機だけど写りはX-T4と同等の性能を備えるんで、今回のより小さくなったX-T5と使用スタイルが被るかなと思ったけど、そのサイレントシャッターのあり様も含めて、X-T5はじっくり撮る写真機として僕の中では捉えつつある。

発売当初は想像以上の人気で、初期ロット以降は納期が三ヶ月ほどかかると言われていたけど、Twitterなんかをみてるとここに来て割と入荷が早まって年内に届いてる人なんかもいるよう。なによりのメリークリスマスだね。

その過度に主張しすぎない感じが、ずっと長く愛機としてそばに置いて使い込んでいきたいと思わせるX-T5。こういうカメラを手にすると、いたずらにカメラを増やすことは減るかもしれないね。それよりも、サブ機としてもう一台X-T5が欲しくなるような、そんなカメラ。いいんじゃないだろうか、その立ち位置。人生の相棒として素敵だと思う。

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