僕は今回、FUJIFILM X-T50は〈レンズキット〉を購入したので、標準ズームとしてXC 15-45mm f3.5-5.6 OIS PZがついてきた。そう、富士フイルムのコンパクト系のカメラのレンズキットとしておなじみの一本だ。
僕も別に「あなどっていた」わけではなくて、以前もX-E4のレンズキットを購入した時に体験済みで、想像していたよりずっといい写りだった記憶がある。今回、久しぶりにこのレンズと再会したので、せっかくだから少し散歩に連れ出してみた。
フジノンレンズは金属製のいわゆる本格的レンズ〈XFシリーズ〉と、プラ製でコストを落としたカジュアルな〈XCシリーズ〉がある。このXCの標準ズームは、電源オフ時はレンズ前部が格納されてとてもコンパクトに持ち歩ける。開放値は明るくないが、フルサイズ換算で24mm-68mm程度の画角まで、この小さなレンズでカバーしてくれる。(以下の写真はすべて、フィルムシミュレーション REALA ACE)
電動ズームなので細かなズーム調整は得意ではないが、一度距離を合わせると電源オフから再開してもその距離で固定されていて使いやすい。24mm、28mm、35mm、50mm、68mm中望遠…と、数本のレンズを持ち歩いてると考えると、旅先なんかはこれ一本でいいんじゃないかと思う。
写りもなかなかキレがあって好印象。いわゆるレンズキットのイメージをいい意味で裏切ってくれる描写力がある。そう考えると、富士フイルムの良心的な一本といえ、初めてカメラを手にする人でも「お、さすが本格的なカメラで撮ると違う」という感想を誰もが得られると思う。
僕なんかは、ふだんは明るい単焦点レンズばかりで、もう開放値でふわふわした写真ばかり撮ってるから、こういう端正なレンズで撮ると気持ちがシャキッとする。X-T50の性能を引き出す意味でも、どうせ購入するならお得なレンズキットをチョイスするのがいいだろう。
ちなみにレンズ名称の末尾のOISが手ぶれ補正、PZが電動ズームを意味する。ボディ本体に手ぶれ補正機能がないコンパクト機でも使い勝手がいいので、そういう意味でもフジユーザーは一本持っておくと、意外と重宝する場面があるのではと思う。
それにしても今朝から試し撮りを始めたX-T50の印象が実に良い。もう少し試し撮りしてから、その使用感などはブログに書こうと思うけど、この小さなボディの中に上級機のX-T5と同じ性能を詰め込んでるわけだから、これは実はなかなかのもの。少しお値段は高く感じていたが、性能的にはたしかに納得感がある。
そのあたりのことは、また後日のブログにて。
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