FUJIFILM X-Pro3

古き良き現行ミラーレス、FUJIFILM X-Pro3。

FUJIFILM X-Pro3, XF 23mm f1.4R

若干、意味不明なタイトルだけど、間違ったことは書いていないつもりだ。そう、FUJIFILM X-Pro3というカメラは、現行機種の最新ミラーレスのひとつだが、写真機を古くから愛している人に届けられた、ちょっとキュンとくるカメラなのである。

古き良きというのは、そのルックスから想像がつく通り、いわゆるM型ライカに代表されるレンジファインダーのカメラを彷彿とさせるところ。ただし、X-Pro3はレンジファインダーではない。素通しのガラス越しでのぞくOVF(光学ファインダー)で撮れると思いきや、ミラーレスの特徴であるEVF(電子ビューファインダー)でも撮ることができるのだ。

え?何言ってんの?と言われそうだが、そのあたりが「古き良き」なんだけど「現行ミラーレス」でもある、他に同じようなカメラが見当たらない唯一無二のX-Pro3というカメラの真骨頂だ。

FUJIFILM X-Pro3, XF 23mm f1.4R

このミラクルワールドのような撮影体験に一度足を踏み入れると、それこそ他人にはなかなか上手く説明できないハマり方をしてしまう。ブライトフレームなのにオートフォーカスで撮る曖昧と楽の世界の融合、そう思いきやオールドレンズはEVFに切り替えてピントを追い込みながら撮ることを自然と体が覚える。その新旧をシームレスに行き交う感じが、独特のスナップスタイルを作り出す。

この世界観を、FUJIFILMという会社は10年前に、新開発のXマウントの初代機で実現しているのだ。究極の遊び心というかクレイジーというか、普通の会社ならまず会議で通りっこない特殊な世界を、普通に製品ラインナップに載せてきた、そういうやんちゃ精神みたいなものに、僕なんかは妙に心を鷲掴みされている。

X-Pro3はそのうえ、背面モニターを廃して隠しモニターにしたり、その背面には無くても困らない小窓液晶を設けたりしてるから、その奇抜さみたいなものに話題が行きがちだが、このカメラの本質は初代X-Pro1が生まれた時の「古き良きミラーレス」というコンセプトにある。

FUJIFILM X-Pro3, XF 23mm f1.4R

この独特の世界は、体験しないとなかなか分からないところがある。しかも、使って馴染んできた頃に、ようやくじぶんらしいX-Proシリーズの使い方が浮かび上がってくる。じぶんらしさとX-Proシリーズらしさが融合して、少し癖のある撮り方が見出されるわけだ。こうなると、なかなか代役のカメラを見つけるのはむずかしくなる。

なんか、最初から最後まで何を言ってるのか分からないことばかりかもしれないけど、使い込んだ人にしか分からない世界があるのが、このX-Proシリーズの「古き良き現行ミラーレス」の魅力だ。

いまどき、動画を撮ろうなどとは微塵も感じない孤高の写真機のようなミラーレス機だけど、こいつで撮ることで写真を撮ることの過去と未来は繋がっていることを感じ取ることができる、僕にとっては貴重な機種だ。高画素とか手ぶれ補正とか、そういうものではない写真機の未来の進化を、このX-Proシリーズの未来には大いに期待したい。

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