正確に言うと「Nikon Zマウント機のJPEGプリセットのモノクローム」で、きょう取り上げている写真は主にNikon ZfとFTZ IIを介してAF-S Nikkor 50mm f1.8Gで撮ったもの。モノクロームはスタンダードのものだ。
NikonはFマウント機の頃から使っているけど、モノクロームの良さを意識し始めたのはAPS-CのZfcで街撮りスナップしてみた時からだから、やはりZマウント機になってから何かしらモノクロームがブラッシュアップされたのかもしれない。僕好みに。
そういえば、Zマウント初号機だったNikon Z6を使っていた頃も、モノクロームはやけに気に入ってた記憶がある。
ここで言うモノクロームはスタンダードなもののことで、Zfに新たに追加された新種のモノクローム2種ではない。それらも使ってみたけど、僕個人的にはスタンダードなモノクロームが好きだ。これは割とはっきりとした認識だ。
なぜ、いいのか?。というのは、僕には説明する知識も語彙力もない。申し訳ないが「なんとなくいい」というのが正直なところ。でも、写真描写に関しては、この「なんとなくいい」というのは重要な要素だと思っていて、その微妙なゆらぎに僕なんかはやられる。
モノクロームといえば、当然ながらFUJIFILMのフイルムシミュレーション「ACROSモード」も好きだ。いや、実はこちらもACROSじゃないスタンダードなモノクロームも好きなのだ。ACROSモード搭載機は粒状感を足せるグレインエフェクトがセットだが、それのない素のモノクロームも透明感があっていい。
そんなことを言い出すと、RICOH GRもモノクロームもいいし、PENTAXのハードモノクロームもいいのでキリがないが笑、話を元に戻すと、Nikonのスタンダードなモノクロームは総合的に見て相当いい、というのが僕の見立てだ。
その良さは、ここに貼った写真たちでなんとなく感じてもらえるとありがたい。
さて、NikonはいよいよZ6IIIを近々発売するとの発表があった。僕なんなかは写真機としてのクラシックな楽しみ方ばかりなんで、最新のミラーレス機のハイスペックな機能はあまり関心がなくダメな人間なんだけど笑、描写のほうで何かしらユニークな発表はないか?など関心を持っている。
色や描写はある意味、そのカメラの根源的な魅力というか、スペックを生かすも殺すもそのベースには色や描写を気に入ってるかどうかが大きい気がする。RAW現像する人はそのあたりは自分でコントロールされるけど、僕のようにJPEGで楽しむ人間にはまさにベースだ。
モノクロームの描写の開発には、それこそ昔から写真が好きかどうかみたいなことが滲み出るのではと思ったりもする。NikonとFUJIFILMには個人的にそういう熱を感じるけど、どうだろう。
写真とは、モノクロームに始まり、モノクロームに終わる、とも言えるのだ。個人の感想なので異論反論はご遠慮いただくとして。
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