本当にふと、そう思ったんだよね。実は過去にも何度かあってね、そう思ったことが。昔のじぶんのInstagramの写真なんか見てると残ってるんだよね、モノクロームばかりで撮ってた頃の写真が。
フィルムカメラを始める直前の頃かな。当時、デジイチをすべて手放して、カメラはRICOH GRだけだったんだよね。その頃はとにかく広角28mmで絞ってモノクロームスナップを撮ることに夢中になってた。GRのおかげで苦手だった縦構図も克服できたし、スナップがとにかく楽しかったんだろうね。GR=モノクロームという印象も僕の中にこの頃出来上がったと思う。
その後、フィルムカメラに出会ってね。本当はフィルムもモノクロームで撮りたいじぶんがいたんだけど、最近はモノクロ現像機を置いているラボが無いし、何よりFUJIFILM業務用100が安かったこともあって、それに慣れちゃったこたもあって、だんだんと僕の写真はカラーが増えていった。
フィルムを経て再びデジカメを手にした僕は、カラーで撮ることも普通になり、今ではどうだろう、カラーとモノクロの比率は、ややカラーのほうが多い感じだろうか。と同時にカメラの台数も増えていったから、なんというかカメラやレンズを持ち帰ることで大量のカラー写真を試し撮り的に大量に撮ることになり、それはどこか散漫になってなと思うじぶんがいたのかもしれない。
例えカメラやレンズを持ち替えても、撮る写真がモノクロームで一貫してれば、常になにか芯のようなものができて、同じ撮り続けるにしても積み重なっていく効果というか学びみたいなものができてくるんじゃないかと、ふと思ったりしたんだ。あの、GRでモノクロームで撮ることに夢中になっていた頃のようにね。
と言いながら、過去にも何度かそういう気分になってモノクロームで撮り始めるんだけど、しばらくすると飽きちゃうのかカラーで再び撮り始めたりして、その繰り返し。でも、今回ステイホームな日々が増えたことで、街中のストリートの写真より近所の散歩写真とかのほうが増えてきて、特に見映えのするロケーションで撮るわけじゃないんだったら、光景よりも光と影の世界を追いかけようかと思う僕がいたんだよね。
せっかくカラーもモノクロームも両方撮れるデジカメをたくさん持ってるのに、あえてカラーを捨ててモノクロームだけで撮るのもいかがなものだろうかとも思うけど、実はそれほど無限にあるわけじゃない撮影回数の中で、何かひとつのことにフォーカスしたいというか、どうせなら何かを突き詰めたいというか、その課題に対する僕のひとつの回答が「モノクロームにこだわってみようか」ということだった。
まあ、フィルムはまだまだカラーネガの在庫がけっこうあるから、フィルムで撮る時はカラー写真も続くかもしれないけど、ひとまずデジカメで撮る時はモノクロームに絞って撮ってみようと、特に決意というほど大袈裟なことではないんだけど、今はそんなことを考えている。あえてそんなことをブログに書くのも小っ恥ずかしいのだけど、まあひとつの備忘録ということで。さて、リスタートだ。