
きょうは午前中はFUJIFILM X-Pro3を、午後は同じくFUJIFILMのX-E3を持ち出して辺りを撮っていた。X-Pro3には昨日のブログに書いたTTArtisan AF 23mm f1.8を装着していたんで、きょうは違うレンズとしてVoigtlander Nokton 23mm f1.2 SCを装着したX-E3のことを書いておきたいと思う。
フジユーザーにはおなじみのXマウントのノクトンf1.2シリーズ、ぜんぶで3本あるのかな。50mmと35mmと23mm。僕のは23mmなんだけど、マップカメラさんの30周年記念モデルとして限定300本だけ販売されもので、特徴的なのはシングルコート(SC)であること。あと、塗装や綾目ローレット加工が施され、フードもスリットタイプになっている。
描写的にマルチコート(MC)がいい人や、シンプルな佇まいがいい人は、スタンダードモデルのNokton f1.2シリーズをチョイスしてると思うし、値段もそのほうが安く設定されてるから良かったりするんだけど、僕のようにあえて描写が甘いシングルコートがいいという人間には、このSC Noktonはたまらない。
そして、このSC Noktonの佇まいは、ほんとどのXシリーズ機に装着してもよく似合う。発売記念のマップカメラさんの対談動画で富士フイルムの上野隆さんが言われていたけど、あえて写りの精細さを落とすシングルコートにしたこと、あと写りにはある意味1ミリも関係ないローレット加工などを贅沢に仕上げている点に、苦笑いしながらマップカメラさんの心意気を誉めてた笑
僕も「うん、そうそう、まさにその常人なら考えない思考がいい!」なんて頷きながら、動画を見終わった直後にはこのレンズをマップカメラさんで予約していたので笑。まあ、人生とはそんなもんです(ほんと面目ない笑)。



このNoktonの使い勝手や写りについてだけど、そのf1.2という明るさはもちろん最大のポイントだけど、ちょっと驚くのが最短撮影距離が18cmとめちゃくちゃ寄れるところ。これも動画の中で言われていたけど、まあ普通はレンズの性能評価の観点からもう少し描写が安定する最短撮影距離まで伸ばすところを、コシナさんは多少描写が甘くなってでも「寄れる」ほうを良しとした。



18cmで撮るとたしかに描写はかなり甘くなるのだけど、端正に撮りたいなら「その撮り手自身が、離れて撮ればいい。そこは撮り手の自由さとして寄れる余地を残した」というようなニュアンスで語られている。いやもう、ほんとにそうで、現実にはそれほど18cmまで寄りたくなるシーンも少ないのだけど、「寄ろうと思えば、寄れる」というのがいいのである。
本来は最新のX-Pro3用ともいえる仕様で、X-Pro3なら光学ファインダー時でもパララックス補正をしながらブライトフレームの位置や大きさが自動補正される便利モノなんだけど、僕はこのフォルムが好きなんで他のEVFのXシリーズ機にもほぼすべてローテーションして使っている。そのどれもに似合うのである。



きょうもX-E3に装着して持ち出していて、「うん、やっぱりカッコいいですな、このレンズ」と再認識したので、懲りずに備忘録として今夜もこうしたブログを書いている。まあ、いまさら誰かの参考になることも少ないとは思うのだけど、万一同じような趣味嗜好の人がいたらその人のために、ということで。
いやあ、コシナも、マップカメラも、そして富士フイルムも、みんなクレイジーで好きだぞ笑。趣味の世界は、そういう感性で成り立っているのである。