Leica M typ240, Color Skopar 50mm f2.2

秋分の日の今朝は、なんとなくレンジファインダーをのぞいて撮りたくて、Leica M typ240を持ち出した。レンズは軽量コンパクトなColor Skopar 50mm f2.2に。鼻先が軽いお気に入りの組み合わせだ。

さて、タイトルにも書いた通り、このM型ライカの現行型であるM11シリーズの派生モデルに、EVFを載せたモデルが登場するんじゃないか?という噂をSNSなんかで目にする。仮にM11-V(仮称)またはM EV1(仮称)としておこう。

EVFについてはかなり昔からライカにのぞむ声はあったと思うが、それはLeica SLシリーズなりLeica Qシリーズの登場によって、ある意味実現していたとも言える。

しかし、Qシリーズはレンズ固定であり、レンズ交換が可能なSLシリーズはLマウントシステムを採用していたこともあり、いわゆるライカのメインストリームであるMマウントシステムでのEVF化というわけではなかった。

それでもM11シリーズになることでだんだんとミラーレス機的な性能や性格へと進化している感覚はたしかに強くて、あと残すのみは「EVFが載るだけ」というのもうなずけるところではある。

しかし、そもそもライカM型の「M」は、ドイツ語の「メッスーヘン」(Messsucher)の頭文字から来ていると言われ、「距離計」(Rangefinder)を意味し、その構造のOVFはライカM型カメラの最大の特徴である。そこに、EVFがどう載るとなると、どういう構造になるのだろうと。

ライカM型を名乗るなら、このレンジファインダーのOVFは残しつつ、いわゆる富士フイルムのようにEVFにも切り替えが可能なハイブリッドビューファインダーになるということがイメージできる。

しかし、富士フイルムのOVFは二重像を合わせるレンジファインダーではない。僕はメカのことはよく分からないが、複雑で精密な距離計によるレンジファインダーシステムのOVFと、EVFの同居というのが、果たして技術的に可能なのだろうか。まず最初に感じたのがそういう印象だ。

次に、OVFの代わりにEVFだけ載る構造のパターンだ。これはある意味、分かりやすい。そう、いまどきの他のカメラと同じようにミラーレス機になるということだ。コスト的や構想的にも容易になるだろうし、Mマウントのレンズのピント合わせをEVFで行いたいというニーズは少なからずある気がする。

ただ、この場合はもはやレンジファインダー機ではなくミラーレス機なので、果たしてそれをM型という括りの中に入れていいのか?というのは素人ながらちょっと思うところではある。まあ、いいのか、MマウントのレンズがEVFで気軽に扱えるようになれば。

EVFであれば、ファインダーをのぞいた時の像がそのまま写真として撮れるわけだから、まあ便利だとは言える。でも、そもそもM型ライカへのニーズはある種の「不便さ」にあったとも言えるので、仮にEVFだけのM型ライカが登場するとなれば、多くのユーザーはOVFタイプとEVFタイプの両機種を所有し、シーンによって使い分ける感じになるのかな。

僕なんかは、M型デジタルについては完全に「M3の擬似体験」的なデジタル機として使っているから、レンジファインダーであること、そのOVFであることが重要。MマウントレンズをEVFで楽しみたいと思うことは無いが、どうしてもという場合はフルサイズのミラーレス機にマウントアダプターを介して装着している。

まあ、いずれにしても噂話に対して、これまた素人のアマチュア写真愛好家の妄想なんで、完全なる与太話ということで軽く受け流してもらえたらと思う。どちらにしても、カメラが次のシーンへと進化をとげる様子は常にエキサイティングだし、常々、果敢にチャレンジングな商品を世に送り出してきたライカの次の一手は非常に興味深い。

ミラーレス界隈も、静止画機と動画機の境界線が曖昧になるなど、この先の進化に対していま、ターニングポイントにあるような気もする。そんな中で伝統的なレンジファインダー機がどういう進化をとげるのか。興味深く注視していきたい。時代の目撃者として。