
この話は、どっちがいいか?という話ではなく「どっちもいいぞ」という話なのであしからず。なぜ、この2台のことを書こうと思ったかというと、なんてことはない、実際に今朝、僕はこの二台を順に外へ連れ出して楽しんでいたからである笑
まず、朝の散歩に連れ出したのがLeica M typ240。とにかく絞り開放でスカッとしたかったから、レンズはMitakon 50mm f0.95を装着。可変NDフィルターをつけてるから、日中でもf0.95で撮り続けられるのが気に入っている。
まあ、レンズはともかくとして、M型ライカの良さは、なんといってもフィルムライカM3で撮る気分をデジタルでも得られることだ。他の人は分からないけど、僕がM型デジタルを使っている理由は、当初からこれである。

抜けのいいガラス素通しの光学ファインダーをのそきなから、距離計で距離感を感じたり予想したりしながら、ブライトフレームと二重像をちらっと確認するかしないかみたいな感じでシャッターを切る。このプロセスが良いというか、慣れているのである。
そういう意味では、70年前に登場したM型初代機のM3の機構を、いまもそのまま踏襲しているM型ライカは間違いなく唯一無二であり、他のカメラではなく「ライカを持つ」という明確な差別化になっていることは凄いことだと思う。法外な値段だけはちょっとどうかとは思うけど…。
そして、散歩から帰宅して、こんどはウォーキングのお供に連れ出したのが、FUJIFILM X-Pro2である。レンズはマニュアルフォーカスのVoigtlander Nokton 23mm f1.2 SCを装着した。これも、かなりお気に入りの組み合わせだ。

このX-Proシリーズは、レンジファインダー「スタイル」と呼ばれ、距離計で二重像を使ってピントを合わせるレンジファインダーではないが、OVF(光学ファインダー)とEVFが切り替えられるファインダー窓や、その真四角のフォルム、シャッタースピードダイヤルがあることなどで、プアマンズライカなどとも言われる。
でも、僕からすると、M型ライカとFUJIFILM X-Proシリーズはまったくちがうというか、それぞれに良さがある。M型ライカのことは先に少し書いたが、X-ProシリーズはEVFで撮れて、なおかつオートフォーカスのレンズも使える。その他、最新のミラーレス機の機能がてんこ盛りだ。普段使い、または汎用性としては圧倒的にラフで楽なのである。
実際、僕の場合は先にM型デジタルを使い始め、その後にもっとラフにストリートスナップなどを楽しもうとFUJIFILM X-E2を手に入れた。FUJI機を卒業してライカに行ったわけじゃないから、僕にとってはFUJI機はまったくプアマンズライカではないのである。

だから、いまでもM型ライカを使った後は、なんとなくFUJI機で撮りたくなる。まあ、あくまで僕にとっての両機の見立てだけど、どっちがいいか?と聞かれたら、どっちもいいぞ、というのが僕の回答である。
まあでも、これもライカとFUJIFILMのことだけであって、他にも素晴らしいカメラがいろいろとあるわけだから、変にひとつのブランドにこだわるより、いろんなカメラのいろんな良さを経験したほうが絶対楽しいと思う。僕はきょうもそんな言い訳?をしながら、いろんなカメラやレンズを楽しんでいる笑