FUJIFILM GFX 50S II レビュー

富士フイルム GFXにFujinon GF 45mm f2.8 WRをつけて、f4で撮る。

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FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR

今朝たまたまのぞいたSNSでGFX100RFで撮られていた人の写真を見かけたので、なんとなく「GFXでf4」で撮りたくなり、わが家のGFX 50SiiとフジノンGF 45mm f2.8 WRをチョイスして散歩へ出かけた。

最近、GFXには明るいMF単焦点のMitakon Speedmasterのレンズをつけることが多かったが、今朝はちょっと雨を感じる天気だったこともあり、久しぶりの防塵防滴仕様のフジノンレンズの出番となった。

あいにくの曇天なので休日らしいスカッとした気分でシャッターを切るという感じではなかったが、GFX 50Siiのコトッと余韻のあるシャッターフィールはあいかわらず心地いい。僕は、濃厚な描写だけでなく、このいかにも中判らしく一枚一枚シャッターを切る感覚のGFXが気に入っている。

FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR
FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR

開放値f2.8のレンズだから、f4で撮るのはまさしくちょうどいい絞り方だと思うが、ラージフォーマットのセンサーの場合、f4でも割とボケを感じることができる。だから、レンズ固定式のGFX100RFも開放値f4とはいえ、それなりにボケも味わえる機材じゃないかと想像している。

まあ、そもそもボケのある写真を楽しもうという人はGFX100RFをチョイスしていないと思うが、いわゆる中判デジタルの場合、f3.5の純正ズームレンズなんかでも想像以上にボケると僕は当初驚いたので、それは中判デジタル未体験の人にはお伝えしておきたいところ。フィルムの中判がやけにボケるのと同じ感覚かな。

FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR
FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR
FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR

今朝は、僕はフィルムシミュレーションは「ノスタルジックネガ」を選んだ。新しいレンズの試し撮りをする時なんかは、同時に3種類のフィルムシミュレーションで撮れるブラケット機能を使ったりするが、すでに慣れたレンズなら「きょうのフィルムを入れるように、きょうのフィルムシミュレーションを一種類だけ決める」というのが僕の使い方だ。

f4で撮ったからといって、特に変哲のない辺りの散歩道なんで特段大きな変化は感じないけど、キレという意味ではフジノンレンズはやはりよく写るなあ、といったところだろうか。それでいてAFかつ軽量だから、フジのGFX用レンズは高価なだけあるのだ。ちょっと高すぎるとは思うけど…。

FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR
FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR
FUJIFILM GFX 50Sii, Fujinon GF 45mm f2.8 WR

GFXもレンズ固定式のGFX100RFが出たことで、かなり「ラージフォーマットの一般化」の傾向が出てきたように思う。あとは価格帯ももう少し「一般化」してくれると、フルサイズが主流のミラーレスカメラ界隈において新しい風が吹くと思うのだけど、さすがに新製品の価格がこなれるのを期待するのは厳しいかな。

とはいえ、中判デジタルだから得られる空気感みたいなものがあるのも、また事実。GFX100RFがさまざまなユーザーの手に広く渡ることで、なにかが変わり始める予感もなくは無い。僕も一度は試し撮りなどしてみたいが、いつのことになるやら。




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