
きょうも最強寒波は日本列島の上空にいるようで、今朝も零下になるほど冷え込んでいたので、これは「防塵防滴かつ耐低温性能」のカメラを選ばないといけないなと思案し、結果的にFUJIFILM GFX 50Siiを持ち出すことにした。
レンズは防塵防滴ではないが、いかにも作りがしっかりしたMFレンズ、中一光学のMitakon Speedmaster 80mm f1.6だ。
まあ、大きいし、重いと言えばそうなんだけど、もうそのサイズ感には慣れたというか、濃厚な写真描写を楽しみたかったら、フィルムであれば中判カメラを持ち出すように、デジタルでもラージフォーマットのGFXを持ち出すことが当たり前になった、そんな感じである。

SNSなんかを日々見ていても、日増しにいわゆる中判デジタル(富士フイルムではラージフォーマットと呼んでいる)を使うユーザーの人が増えている感覚がある。なかでもGFXシリーズは、ミラーレスであることからXシリーズの延長線上にある感覚もあり、馴染みやすいというのもあるかと。
昨年の今頃、富士フイルムさんの公式WebメディアであるIRODORIにコラムを3本書かせてもらったのだけど、その三本目のテーマが「GFX」であった。(よかったら、以下のリンクをご覧ください)
企画の構成として「ファンである僕が、富士フイルムさんに質問しながら話をすすめていく」というものだったんだけど、そのなかで富士フイルムの担当者の方から出てきたフレーズが「GFXの一般化」というものだった。
そう、フルサイズより大きなセンサーサイズでどこか別格的なGFXだけど、富士フイルムの思いとしては「もっと多くの人に、もっと普段使いでGFXを楽しんでほしい」というメーカーとしての目標であり、そのキーワードだ。



それこそ、気軽なAPS-CサイズのXシリーズで日常スナップを楽しんでいた僕が、いまではそれらと同じようにGFXを持ち出して楽しんでいるのである。たしかに「GFXの一般化」を身に染みて感じるところはあるし、同じような感覚でGFXを使う人も増えているように思えるのだ。
最近ではAPS-C機やマイクロフォーサーズ機も、フルサイズ機とそれほど変わらない価格帯まで上がってきているし、フルサイズの上級機ともなるとかなり高額だ。それを考えると、ラージフォーマットのGFXは価格帯からいっても十分射程距離にあるカメラといっていいだろう。



レンズも純正フジノンはたしかに数十万円するけど、オールドレンズやMFレンズをチョイスすれば、けっこう出費を抑えて楽しめる。それでいて、フルサイズセンサーの約1.7倍もの光をとりこむことができる写真は、なかなか濃密で「撮ったな!」という充足感もある。
富士フイルムにフルサイズを望む声もこれまであったが、すっかり中判デジタルは定着してきた感もある。なにやら、新製品の噂も聞こえるし、2025年はまさに「GFXの一般化」元年となるかもしれない。まだまだ伸びしろだらけとも思える中判デジタルの進化、楽しみでならない。
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