Olympus PEN-F

じぶんが「これだ」と惚れたカメラで撮ればいいのだ。

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OLYMPUS PEN-F, TTArtisan 25mm f2 C

世の中のモノには「評判」とか「人気度」とかある。もちろん、カメラにもそれはあって、特に昨今はネットでそういう情報らしきものにふれる機会も多い。

けれど、そういう意見は多少参考にしつつも、最後はじぶんが惚れるかどうかだ。10人いれば10通りの惚れ方があって普通だし、もし評判(らしきもの)を気にしてカメラを買っていたら、ぜんぶ周囲と同じモノになってしまう。それではあまりおもしろくない。

僕が愛するカメラのひとつに、OLYMPUS PEN-Fというカメラがある。もう7年前のカメラで、すでに販売終了し、その後オリンパスというカメラブランドも消滅してしまったが、僕の日常の中ではいまでも燦々と輝き続けている。

それは、惚れてしまっているからである。

このPEN-Fを手に入れた頃のことを思い出すと、まったく前評判とかは知らなくて(当時はフィルムメインだったこともあり)、現像に訪れたカメラのキタムラで待ち時間になにげなく新品売り場で触ったのが初めての出会いだ。

OLYMPUS PEN-F

カメラのデザインというのは、量販店の殺伐とした展示台の上にのせられた状態だとなかなかぱっと見では良さが分からない。手にとってしばらくじっと眺めていると、ようやく脳がじぶんのライフスタイルと重ね合わせてその形を認識し始める。

僕とPEN-Fの出会いはまさにそんな感じで、触るほどに「なんかコイツいいかも」と沸々とじぶんの日常にPEN-Fがあったら心地いいかも、という感情が湧き上がってきたのだ。

いちばん衝撃的だったのは、実はデザイン以上にシャッターフィールだ。「え?、何この素晴らしい音とショック」と大袈裟ではなく感じた。なんだったら、当時デジカメでメインで使っていたLeica M-P 240やNikon Dfよりも素晴らしいシャッター音だと思った。

カメラとはやはり五感なのだ。見た目のデザイン、それも二次元でネット記事なんかで見ただけでは分からない、立体感や微妙な面構成、手ざわり、そして動作音などあらゆる要素が束になって、はじめてじぶんの感性に訴えてくる。

とはいえ、安くはなかったから、すぐに購入はしなかった。ネットでもあまり有益な記事を見つけられなかった記憶がある。頼れるのはじぶんの感性だけだと思い、以降も現像のたびに二度、三度触ってじぶんなりに確かめに確かめた。

OLYMPUS PEN-F

そして、結果、僕は三度目か四度目の現像の際に、現像あがりのフィルムと共に僕はPEN-Fを連れて帰ることになる。

いまでは所有するデジカメも増え、メインで使っている機種はFUJIFILMなモノが多くなるという変換はあったけど、PEN-Fはいまだに健在だ。そして嘘偽りなく、いまだにPEN-Fのシャッターフィールが僕の使用するカメラの中ではNo.1だ。

最近はTTArtisan 25mm f2 Cを装着するのがしっくりきていて、再びPEN-Fが活性化した感じすらある。7年経過しても色褪せることは一切ない。惚れ込んで手にしたからである。

写りのほうの話が後回しになったが、これも実は予め機能に盛り込まれたカラープロファイルが気に入っている。これは購入した後から調べてわかったことだけど、かつて写真好きを虜にしたリバーサルフィルム「コダクローム64」をイメージした撮影モードがあり、モノクロプロファイルと共にたいへん気に入っている。

にんげん、惚れ込むとさらにいろんな良さが見えてくる。欠点もあるのかもしれないけど、あまりに好きな点が欠点を打ち消しているのか、僕的にはバッテリーの持ちくらいしか気になることはない。まあそれも、予備バッテリーがあれば済むので、大したことではない。

ひとたびPEN-Fと出かけると、静かな自然の中でも、少し騒がしい街の雑踏の中でも、耳元で鳴るシャッター音が緩急をつけて僕をソノ気にさせてくれる。シャッター音量が変わるわけじゃないのに、これも不思議な感覚なのだけど。

あまりにシャッターを切るのが気持ちよくて、いつも気がつくとたくさんの写真を撮っている。軽量コンパクトなだけじゃなく、精神的にもザ・スナップシューターだ。

調べてみると、いまだに中古価格も値崩れしていなくて、密かにファンが生息しているのかもしれない。僕もその一人だが、使い手として言えるのは、僕の評判よりも、使い手としてのあなたの評価がすべてだと思う。

もしお店で手にする機会があれば、その良さをぜひ厳しい目で確かめてもらえたらと思う。このブログをのぞいてくれているような人なら、おそらくグッとくるものがあるんじゃないかということだけ付け加えておきたい。

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