Leica M3

今年はLeica M3で撮るという証に、ズマロンM 35mm f3.5 眼鏡付きを迎え入れた。

Summaron M 50mm f3.5 眼鏡付き

今年の年頭の僕の抱負は「カメラは買わない。レンズは時と場合による。」というものだ。何も宣言するほどのことじゃないんだけど、じぶんでもちょっと恥ずかしいくらいたくさんのカメラが手元にあるため、使いまわせないのにボディを増やしてどうする?という、じぶんへのささやかな戒めでもある。

けれど、レンズは別だ。目的は写真を撮ることだから、描写に変化をもたらすレンズは、その時々で変わって然るべきで、ここは「時と場合による」というのは、冗談というより僕的にはかなり真面目に年頭の抱負にしたつもりである。

そして今日、その「時と場合による」という選択を「ライカM3で35mmで撮る」という目的のために実行に移したのである。

その予兆のようなものは、じぶんでも感じていた。数日前に、クラシックカメラ博 in 博多を訪れ、かわうそ商店さんからフィルムを買った。そして、数日前のブログに「今年はライカM3で撮りたい」と書いた。ジワジワとじぶんの中でM3とフィルム熱を燃やし始めていたのである。

初めは、いまのM3の常用レンズにしてあるエルマーM 50mm f3.5で撮ることをイメージしていたのだけど、もう少しじぶんの中に変化を求める気分もあった。単にM3で撮ることを再開するのではなくて、ちょっとリスタートする新鮮さも持ち合わせたかったのだ。

Leica M3, Summaron M 35mm f3.5 眼鏡付き

そのいちばんの変化ポイントが「M3で焦点距離35mmで撮る」ということだ。ご存知の通り、M3を使うことは50mmで撮る道を選択することを意味する。M3のブライトフレームは50mm、90mm、135mmのみが用意されていて、広角レンズをつけることをそもそも想定していないからだ。

M型ライカで焦点距離35mmで撮る人の多くはM2であり、M4からM7までのボディを選択する。けれど、僕の場合は初めてのライカにM3を選んだこともあり、おのずとライカで撮ることは焦点距離50mmで撮ることを意味した。エルマーも、ズミクロンも、ズミルックスも、ズマールも。これまで使ってきたライツのレンズはすべて50mmだ。

そこに少し大きな変化というか、新鮮な視点をもたらすには、50mmの視点を変えてみることがいちばん影響が大きいのではと思った。そうして僕がチョイスしたのが、M3で35mmで撮る方法論「眼鏡付きレンズ」の導入だったのである。

なにを今さらと言われるかもしれないが、これまで僕は「M3を選んだことは、50mmの人生を選んだということ」とじぶんに言い聞かせるようなところがあって、眼鏡付きレンズは見て見ぬふりをしてきたところがあった。

けれど、写真を見てもらえば分かる通り、こんなメカメカしい造形は堪能しない手はないのである。ファインダー性能は落ちるけど、そんなことを忘れさせる機能美がこの眼鏡付きレンズを装着したM3にはある。気分転換を図るには、これ以上ない極上の変わり映えなのだ。

眼鏡付きのレンズの中でも、ズマロンは比較的安価で手に入れることができる。しかし、その造形の質感はさすがM3隆盛の時代のライツが手がけただけに、惚れ惚れする優美さと強さを併せ持つ。フードを装着した姿は、もはや芸術だ。(写りのほうは2B Channelで渡部さとるさんが動画をあげられていたので、そちらをぜひ。)

この世界を手にしたならば、僕はもうフィルムで撮らないわけにはいかないだろうと。フィルムの高騰にちょっと億劫になっていたじぶんに喝を入れる意味でも、僕はこの新しい焦点距離と新しい造形のレンズを手に入れることは必然だったのかもしれない。

眼鏡付きズマロンのことは、まだよく知らない。これからちょっと調べてみようとは思うが、そんな知識的なことよりも、とにかく35mmという新しい目でM3のシャッターを切ることがまず先だ。

Leica M3, Summaron M 35mm f3.5 眼鏡付き

フィルムがこの先どうなるのかとか、そんな誰にも分からないことをあれこれ考えるんじゃなくて、いま撮れるこの瞬間をたいせつにする。そんなじぶんの心意気みたいなものが形になったのが、この眼鏡付きズマロンを装着したM3だ。

そして、このM3と35mmとズマロンの世界は、僕の写真生活に必ずや新しい刺激をもたらしてくれると信じている。

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