Leica IIIa

ライカM3を使うと、同時にバルナックIIIaでも撮りたくなる。

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バルナック型 Leica IIIa

今年はライカM3でフィルムも撮ろうと思ったという話を一昨日ブログに書いたけど、そうやってM型ライカを触り出すと、必ずと言っていいほどバルナックライカも触りたくなる。

それは、バルナックライカがとにかくコンパクトだから。

重さは見た目よりずっしりとしてるんだけど、大きさに関してはバルナックライカのコンパクトさはいまだにレンズ交換式カメラの中では特筆すべき優秀さだ。

ましてや、僕はM3には眼鏡付きズマロンをつけたもんだから、よりバルナックのコンパクトさが際立つ。サイズからするとスナップシューターとしての資質はバルナックのほうがソノ気になる人も多いだろう。

ちなみに僕のバルナックライカは、初めてシャッタースピード1/1000sが載ったIIIaというモデル。といってもM3もIIIaもss1/1000は出ていないのではという想像もあって、僕はss1/500までしか使っていないが。

でも、そもそもラティチュードが広いネガフィルムで撮るなら、正確にss1/1000が出ていなかったとしてもss1/500以上(M3なら中間シャッターも含めて)で撮れるという安心感はあると思う。

見た目はM型ライカ以上にアールデコ調というかクラシックなんで、こんな骨董品みたいなのでちゃんとした写真が撮れるんだろうか?と思う人もいるかもしれないけど、そこはいわゆる普通の機械式カメラで撮るマニュアル撮影となんら変わらないので大丈夫。

Leica IIIa

気にするとしたらフィルム装填の時にフィルムを少しだけカットすることくらいだけど、これも人によってはカットせずにレンズを外して装填する人もいるんで、そこはYouTubeなんかで調べてもらえればと思う。

僕はこの1930年代のLeica IIIaで普通に夜スナップなんかも撮ってしまう。感度400のフィルムならさらに安心だけど、僕は昼と夜でフィルムを入れ替えるのも面倒なんで感度100のまま夜も撮ったりする。

いわゆる一眼レフのようなシャッターショックが大きくないカメラなら、夜でも息を止めるかのようにしてそっとシャッターを切れば、けっこうss1/20以下のスローシャッターを手持ちで切ることができる。

多少ブレが気になる写真なんかも撮れるけど、思い立った時にさっと小型のバルナックをかまえてシャッターが切れるのは、スナップ使いの人たちにとっては有益すぎるメリットだろう。

あと、画角がある意味曖昧なのもいい。M型ライカのようにブライトフレームもなく(そのブライトフレームがあってもそもそも曖昧だが笑)、ピント合わせ用窓と画角確認用窓の二つを目を移動させて撮る所作は、感覚的にはノーファインダーであり目測撮影に近い。昼間なら多くの人はf8以上に絞ってパンフォーカスだろう。

そのラフさが僕なんかは心地いい。かといって正確に撮れないカメラというわけではなくて、バルナックでとても精密な写真をしっかり撮る人もいる。要は使い方次第で、速写的スナップシューターにもなるし、普通に精密な写真も撮れる小型の優秀なカメラなのだ。

90年ほど昔のカメラが、いまもこうして普通に使えることを考えると、ライカ判のルーツであるカメラが発明された時からいかに高度で完成形であったかということに感心ぜずにはいられない。ライカとはやはりカメラの王様に値する革命的存在なのである。

写真をやるなら、どうせならこのライカ判写真機のルーツであるバルナックライカを体験しておくのがおすすめだ。現代のテクノロジーがふんだんに投入されたデジタルカメラも、写真機としての基本的構造や思想はバルナックの頃から変わらない。写真撮影の原点的感覚を通過すると、間違いなくデジカメで撮影する楽しみ方にも好影響を与えるだろう。

Leica IIIa

いろんなフィルムカメラが年々高騰しがちな中で、M型ライカも軒並み値段が上がっているが、それと比べるとバルナック型ライカの値段は比較的横ばいで推移していて、基本的なレンズであるエルマーと組み合わせても10万円もあれば探せるんじゃないかと思う。

昨今の新製品のカメラはどれも倍以上すると思うから、たとえフィルム代や現像代がかかったとしても、初期費用としては低めに抑えられてありがたい。

しかも、デジカメのように生産終了後に電子基板が入手できず修理できなくなるということも、電気を使わない機械式カメラなら心配なく、卓越した修理職人さんと巡り会えれば故障しても直しつつ何十年と使い続けることができる。

たしかに、カメラは直せてもフィルムが流通しなくなれば使えなくなるけど、フィルムに関してはこれまでも無くなる無くなると言われながら、なんとかここまで使えたりしているので、価格面の心配はたしかにあるけど、僕はまだ当面フィルム写真は撮れるんじゃないかと考えている。こればかりは悩んでもしょうがないので、いい意味で楽観視して過ごそうと。

ライカM3にフィルムを詰めて空シャッターが切れない状態なんで、バルナックライカで空シャッターを切りながら、このブログを書いている。でも当然、このバルナックIIIaにもフィルムを詰めたくなるので、実は僕は空シャッター用にもう一台IIIaを持っている。

M3を2台持つのはなかなか予算的に大変だが、バルナックライカなら2台持つことも予算的に無理ではない。それでいて、ライカのルーツであり、カメラのルーツである世界を堪能できるのだ。

もしまだ未体験なら、ぜひお店でバルナックライカに触ってみてほしい。その手の中に収まるコンパクトな「ちょうど良さ」に、バルナック博士が描いたフィルムカメラの理想の世界を体感できると思うので。

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