FUJIFILM X-T50 レビュー

春の色を、FUJIFILM X-T50とフィルムシミュレーション〈PRO Neg. Std〉で撮る。

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FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R

4月3日で外はまさに桜が満開。そのほかの草木も青々と新緑色をまとい、この景色を目の前にするとやはり写真に収めたくなる。というわけで、僕は今朝は無性にフィルムシミュレーションで撮りたくなり、FUJIFILM X-T50に、寄れる広角としてXF 18mm f2 Rをつけて散歩へ出かけた。

さて、肝心のフィルムシミュレーションはきょうはどれにしよう?と考えるなかで、僕がチョイスしたのは〈PRO Neg. std〉だった。

かなりXシリーズ初期の段階から搭載されていたスタンダードなフィルムシミュレーションのひとつである。基本のフィルムシミュレーションがポジフィルム系のモード(PROVIA、Velvia、ASTIA)が多いなかで、いわゆるネガフィルム系で初めてフィルムシミュレーションに加えられた撮影時モード。

FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R

いまでこそ、ネガ系のフィルムシミュレーションといえば〈クラシックネガ〉があり人気だが、かつてはネガ系としてはPRO Neg. Std(スタンダード)とPRO Neg. Hiがその代表格。スタジオのライティングを意識したPRO Neg. Hiに対して、PRO Neg. Stdはより自然な雰囲気で撮れるイメージが僕にはある。

FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R

その華美ではないさりげないネガ調の色味からか、昔からネガフィルムで写真を撮っていた人たちには、いまだにこのPRO Neg. Stdを好んで使用する人が多い気がする。僕もそんな感覚というか、とにかく自然な色味で撮りたい時はPRO Neg. Stdを選ぶことが多いかな。

実際に、ネガ調なのかとか色味の自然さについては、ここに貼った写真などを見てそれぞれで判断してほしいが、僕的にはやはり桜色にはハマったなという満足感があったりする。

FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R

ついでで言うと、レンズにXF 18mm f2 Rをチョイスしたのも良かったように思う。控えめな開放値が同じく自然な描写をもたらす気がするし、広角でありながらかなり近接撮影ができることも魅力だ。まさに、桜の木を少し離れた位置から撮るのもいいし、ぐっと花びらに寄って撮ることもできる。昔からのお気に入りの一本だ。

X-T50がとにかく軽量コンパクトなのも、気分を軽くしてくれる。控えめだがグリップもあるので、これが見た目以上にとても使いやすい。それでいて上級機のX-T5と基本同じな高画素描写が堪能できるのだから、なかなかの羊の皮を被った狼なのだ。

FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R
FUJIFILM X-T50, XF 18mm f2 R

桜は美しいけど、ほんと一瞬だからね。来週にはもう散ってるかな。そのちょっと儚い感じもあるから、写真に収めたくなるのだと思う。

フジ機を使ってら人なら、昔の機種でもPRO Neg. Stdは載ってるから、今週末あたりはそんな組み合わせで桜ほかの春色を撮ってみてはどうだろう。なんかね、地球の鼓動の目撃者になったような気分も味わえて、なかなか感慨深いものがあると思うよ。




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