カメラへの思い

思い思いの写真機で、写真を紡ぎ出す歓び。

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FUJIFILM X-T5, Super Takumar 55mm f1.8

近ごろは、なんとなく世の中が「写真機」を見つめ直している感じがして、個人的にはとても心地いい。ひとくちに「写真機」といってもその解釈は人それぞれだろうけど、僕の感覚的には「写真を紡ぎ出す道具」というニュアンスが近いかもしれない。

それこそ、フィルム時代の機械式カメラなんかは、なにかボタンを押すことで自動で写真が撮れたりはしない。そこには露出を測ったり、決めたり、カメラにセットしたりと、いくつかの手間をかけてようやく目の前の光と景色を封じ込める。でも、そのひと手間がおもしろいのだと思う。なにか自然界と対峙しているような感覚として。

僕が好きでよく拝見しているYouTube動画に、吉村和敏さんのチャンネルがある。吉村さんの撮影プロセスは、機材も、撮影シチュエーションも本格的で、とても僕なんかが日常楽しんでる感じとは別世界なんだけど、動画を観ていると「大変そうだけど、実に楽しそう」といつも感じる。いろんなものとの対峙が心地いいんだろうと思う。

もう、ひと手間どころじゃなく、全身全霊で手間をかけて一枚のシャッターを切られている吉村さんの日常。僕はとてもここまでは行き着けないけど、でも、その「写真を紡ぎ出す」というエッセンスみたいなものは、日々の写真生活の中にわずかでもとり入れていきたいなと思っている。

その日の感度を決めるとか、その日の装填フィルムを決めるかのように撮影ポジションを選んだり、絞りを定め、シャッタースピードをイメージしたり。そんな写真機が本来持つ「構造」をちょっと意識して撮ることで、カメラとじぶんの共同作業で写真を紡ぎ出している感覚が得られる。僕はそれすらもヨチヨチだけど笑

なんか、僕なんかの写真機観の話より吉村和敏さんの動画を観てもらったほうが100倍有益なので、吉村さんの動画をいくつか紹介するブログになった笑。まあ、写真機といっしょに写真機撮りに行きたいな、という人が一人でも増えればこのブログとしては本望なので、これでよかろう笑

吉村和敏さんのYpuTube動画は、まさにいろんな写真機のことがリアリティあふれる内容で語られているので、ぜひ過去動画をどんどんさかのほって楽しんでみてほしい。それこそ週末のゆっくりとした時間に眺めると、かなり癒されるし、ちょっと人生の時間のことを考えたりするので。

OM System OM-3, M.Zuiko digital 25mm f1.8 II

僕は今はなかなかフィルムの写真機とここまで本格的に過ごすことはなくなったけど、じぶんなりに写真機には思いを馳せて、いまはデジタルの写真機たちの「らしさ」を日々楽しんでいる。

気持ちとしては「写真機とじぶんとの共同作業で、写真を紡ぎ出す」というイメージを持って。こんな猛スピードのデジタル社会だからこそ、少しスピードをゆるめてじっくりとシャッターを切るひととき。写真は、撮影するプロセスもまた醍醐味なのだ。



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