カメラへの思い

マウントが変わらないことのロマン。

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PENTAX K-3 III, FA 77mm f1.8 Limited

現行機のK-3 Mark IIIに20年前に登場したフィルム時代のFA Limitedレンズを装着するのは、やっぱり感慨深いものがある。そうした時空を超えたロマンが味わえるのも、Kマウントがフィルム時代からいまも不変だからである。

考えてみると、この「マウントが今も昔も変わらないこと」は僕の嗜好にもハマっていて、以前はニコンやライカをよく使っていたのだけど、その理由も「不変のFマウント」と「不変のMマウント」によるところが大きかった。Nikon Dfにオールドニッコールをつけたり、M型デジタルライカに初代ズミクロンをつけたりね。まさに時代が交差する感じがたまらないのだ。

もちろんミラーレス時代のいまは、マウントアダプターを装着すれば大抵のオールドレンズが楽しめるわけだけど、デザイン的にいえばアダプターを介さずレンズが装着できるその美しさはやはり特別だ。

僕はいま、写真のようにブラックボディのK-3IIIにシルバーのFA Limitedレンズをつけて楽しんでいるが、この組合せの美しさはやはりマウントが共通のボディとレンズゆえのバランスだろう。時代が異なっても、共通マウントによって美学が結合する感覚とてもいえばいいだろうか。黄金比的に惚れ惚れする。

ブラックボディとシルバーレンズの美しさでいえば、以前もM型デジタルライカのブラックペイントボディにシルバーの初代ズミクロンを装着していたけど、国産の一眼レフにおいてもブラックボディとシルバーレンズの組合せがこうも美しいとは、けっこう新鮮な体験だった。

マウントが不変であることは、そのブランドの根底に流れる美学も不変なのだ。

PENTAX K-3 Mark III, FA 43mm f1.9 Limited

こうしてブログやTwitterに「ブラックボディとシルバーレンズの組合せ」の写真を載せていると、同じように「新鮮でいいね」といった声をちょこちょこもらうから、その美しさは僕の贔屓目というわけでもないだろう。また、FA Limitedレンズのシルバーカラーは、単純な銀色というより独特の色合いと造形なのだ。

PENTAXが「これからも光学ファインダーの一眼レフで行く」と宣言したのは、文字通りペンタプリズムへのこだわりもあっただろうけど、マウントを変えたくなかったのも大きいんじゃないかな。フィルム時代から続くレンズ資産も時空を超えて継承したかった、そんな気がする。

こうなってくると、同じフィルムカメラの復権を謳い始めたライカとペンタックスは、マウントを変えない姿勢ゆえにデジタルからフィルムへも行き来できるということが共通項であった、と言えるかもしれない。単に懐古主義でフィルムに帰るというよりも、マウントが不変だからこそ開ける未来への道みたいなね。

ペンタックスには、ぜひユニークな未来を切り開いてほしいものである。

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