PENTAX K-3 Mark III

続・白いFAの誘惑。smc PENTAX-FA 77mm f1.8 Limited。

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PENTAX K-3 Mark III, FA 77mm f1.8 Limited

PENTAXのフィルムカメラプロジェクト開始の発表は、間違いなく僕の中のKマウントを刺激した。いや、多くの人がやがて登場してくるであろうKマウントのフィルムカメラに希望を見出し、心の奥底で静かに興奮を覚えているのではないだろうか。

数日前にFA Limitedレンズの43mm f1.9を手にしたばかりなんだけど、そのフィルム時代のKマウント熱は冷めることなく、むしろどんどんと火力は燃え広がる。そして僕は二つ目の白いFA、smc PENTAX-FA 77mm f1.8 Limitedを今年最後の機材として迎え入れた。

白いFA。そう、今回も43mmと同様、銀色に艶かしく光る77mmである。この強さと美しさが同居するようなシルバーカラーのFA Limitedは、もう理屈を超えてクールすぎる。このレンズを目の前にすると理性を失うというのは言い過ぎだろうか。

PENTAX K-3 Mark III, FA 77mm f1.8 Limited

もちろん、そのゾクゾクする感じは見た目だけじゃない。ちょっとだけシャッターを切ってみたけど「なんだこの写りは…」と軽い衝撃を受けた。

フルサイズ用77mmという、他社でいえばポートレートレンズとして用意されたであろうその写りはPENTAXファンの間で定評があるが、それはAPS-CのK-3 Mark IIIに装着しても十二分に感じられる。「別物感」が凄い。

APS-Cだとフルサイズ換算で116mm程度に相当する。僕自身は、そんな画角はふだんあまり使わないのだけど、それが逆に新鮮にも思えた。そう、いずれ登場するであろうPENTAXのフィルム機がやって来るまでこの116mmで楽しめれば、2倍のおいしさでもあると。

PENTAX K-3 Mark III, FA 77mm f1.8 Limited

あと、ちょっと驚きなのが、そのコンパクトさと軽量さだ。中望遠の大口径レンズとなるともっと巨大でずっしりと重いレンズを想像するが、このFA 77mm f1.8 Limitedは驚くほど小さく軽い。

内蔵フードを伸ばして使うから一見そこそこサイズがあるように見えるが、本体は実に軽量コンパクトなのだ。

そして、FA 43mmの時にも書いたけど、このフィルム時代の元気のいいAF駆動音がやっぱり僕はたまらない。カメラとレンズに限って言えば、新しければいいというものではない。僕がクラシックなスタイルの機材に惚れるのは、その生き物のような「らしさ」なのだ。

こうなると「FA三姉妹」と言われるもう一つのFA、31mmも手にしたくなるが、それはまたいずれ手にする楽しみにとっておきたい。当面は43mmと77mmでFA Limitedの世界を探求することが第一であり、年が明けた2023年の楽しみ。

思えばこの春にK-3 Mark IIIを手にして以来、瞬く間にPENTAXの世界に魅了され、いくつかのカメラとレンズが僕の手元に集まってきた。沼と言われればその通りではあるが、ニュアンスとしてはもう少し違って「新しい目を手に入れた」、そんな感覚だ。

そして、時を同じくしてPENTAXがフィルムカメラプロジェクトを開始すると言う。なんというか、点と点が繋がった感覚というか、僕の中で巡り巡ってPENTAXの時代が再来しているのだ。フィルムとデジタルを行き来するクラシックなスタイル好きの僕には、この上ない流れである。

なにか、得体の知れないワクワク感を感じるのは僕だけだろうか。PENTAXの挑戦は、僕らの挑戦の復権でもあるのだ。

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