こうして装着した姿も、なにやら黒の鉄仮面のようでなかなかカッコいい。そう、タイトル通り、Nikon Zfcにフジ用のTTArtisan AF 56mm f1.8を装着してみた様子だ。
それにしても、このマウントアダプター〈SHOTEN XTZ〉の存在は秀逸だ。富士フイルムのXマウント用に所有している各種レンズが、しっかり電子変換されてAFも機能し、EXIFデータも残るかたちで使える。
このマウントアダプターのおかげで、わが家のXマウントとZマウントは共に活性化している。もともとの本レンズを試し撮りしてみた記事と、マウントアダプターSHOTEN XTZ自体の記事は以下にリンクを貼っておくので、興味のある人は参考にしてもらえればと思う。
APS-CのNikon Zfcに装着すると、フルサイズ換算で約85mmのポートレイト向けレンズになるこのレンズ。僕は人物撮影はしないけど、このレンズで辺りの草花などを撮っていると、思わず人物ポートレイトも撮ってみたいなという軽い衝動に駆られる。
写真はいつも通り、ほぼ開放付近(ビビッドモード)で撮っているので、色味や描写の甘さなどはご了承いただきたいが、軽いボディと軽いレンズを手にすると、それこそ気分も開放されて絞りを開けてライトに撮りまくりたくなる。散歩レンズとしてもその軽快さはおすすめだ。
なんといっても85mmの画角のポートレイトに使えるレンズが3万円を切る値段で手に入れられることを考えると、僕らアマチュア写真愛好家にはありがたい選択肢のひとつ。しかも、最近の中国製レンズはAF性能がどんどん上がっていると感じるし、プロダクトとしての質感もなかなかクールだ。
TTArtisan AF 56mm f1.8は、Xマウントの他にソニーEマウント、そしてニコンZマウント用も用意されているから、アダプター無しで直接、Nikon Zfc用に装着する選択肢もある。Nikon ZfcとTTArtisan AF 56mm f1.8の組合せなら、新品で購入しても15万円以内に収まるという、コスパに優れたかしこいチョイスでもあると思う。
近ごろは、為替の影響もあってほんとカメラやレンズがどれも高価になってきているから、趣味を心からスカッと楽しむことを考えるとコスパはとても大切な要素。いろんな機材を試したい僕には少なくともとても重要だ笑。できるだけ安い機材で、できるだけ心が躍る写真を撮る。そんな工夫も楽しいし、それが趣味の醍醐味だと思う。
◎レンズの詳しいスペックなどは、焦点工房さんの公式HPでチェックされてみてください。