APS-C用の人気の焦点距離、27mm f2.8 AFレンズは、なんといってもその軽量コンパクトなパンケーキ型といっていい軽快さが魅力。だったら、クロップしてフルサイズ機でも使ってみようということで、Nikon Zfに装着してみた。
見た目はご覧の通り、フィルムカメラ時代のルックスのように鼻先がコンパクトになって、実にカッコいい。
NikonではフルサイズをFXサイズ、APS-CをDXサイズと呼んでいるので、DXクロップとは周辺を少しカットしたAPS-Cサイズで画像を撮影、記録すること。このレンズの場合、フルサイズ換算だと40mm程度の画角になるわけだけど、むしろ日常スナップには使いやすい。
データサイズも小さくなるけど、まあ趣味で楽しむ僕なんかは、まったく問題ないレベル。この鼻先の軽さを一度知ってしまったら、案外APS-Cのレンズにハマる人もけっこういるんじゃないだろうか。
APS-CのNikon ZfcからフルサイズのZfに付け替えて、画角的には同じ大きさではあるのだけど、描写のほうはセンサーも処理エンジンも異なるので、そこは撮っていても違いは感じる。
背面モニターに映し出される絵も、こうしてPCやスマホに取り込んだ画像も、やはりフルサイズ機のZfのほうが濃厚でリッチな描写な気がする。つまり、フルサイズ機に装着して使うのも「アリ」だ、ということ。
僕は個人的にもかねてからアストロリ〈AstrHori〉のレンズのファンなので、レンズの質感や描写の雰囲気も気に入っている。特にこのAstrHori AF 27mm f2.8はアストロリの最新作なので、仕上がりも当然洗練されている。
AF精度は純正タイプに比べると多少劣ると思うけど、それもあえて比べればの話。普通に使っていてストレスを感じるシーンは特にないだろう。そもそも2万円ほどで(2年保証付き)この仕上がりなら優秀と言っていいだろう。
いま現在だとブラックフライデーで、2ndfocusさんのAmazonサイトだと新作にも関わらずすでに5%引きで手に入れられるので、気になってる人は買い時かもしれない。こういう日常的パンケーキが一本あるとなにかと便利なので、Nikon Zマウント機を持ってる人は要チェックかも。