このブログやSNSを見てくれている人は、僕が写ルンですのレンズを再利用したUtulensやWtulensが好きで普段から使っているのを知ってると思うけど、そんなこんなで日常的に愛用していたら、GIZMONさんが新しく発売になったレンズ〈GIZMON Vivilens〉を送ってくださったので、きょうはそのレンズの話を。
早速装着して少し撮り歩いたのだけど、結論から言うと、めっちゃおもしろかった。ご提供いただいたから忖度とかお世辞とかでは決して無く、いやもうほんと、僕のようなクラシックな写真機の写りを好むスナップ好きにはドンピシャのレンズだろう。
それもそのはずで、このレンズはフィルムカメラのトイレンズをミラーレス交換レンズ用に再利用したもので、過去に愛用していた人もいるんじゃないかと思うけど、Vivitar Ultra Wide & Slimの超広角非球面プラスチックレンズが使われている。
その写りは、まさにフィルム好きな人たちが一目置いたであろう、ど真ん中の本格トイレンズなのである。
焦点距離は22mmといわゆる超広角。フルサイズセンサー機で使えば、いい感じでフレアや周辺減光が味わえて、かつなんともいえない色のりの世界をデジタルでも堪能できる。
APS-Cセンサー機なら周辺減光はそこまで出現しないけど、35mm判換算で33mm程度となる画角は、まさに散歩スナップに使いやすい実に心憎いサイズ。そうそう、まさに写ルンですのレンズ32mmの世界とほぼ同じだからね。楽しいわけです。
で、僕はフルサイズ機はNikon Zfで試して、APS-C機はNikon ZfcとFUJIFILM X-Pro3やX-T5に装着して試し始めている。きょうのところはレンズが発表されたお知らせ記事だけど、もう少し作例的な写真がたまってきたら、またあらためて何度かに分けてブログを書きたいと考えている。
とはいえ、きょう時点でのほんの数枚とかでも、なんとなくこのレンズのユニークな描写は伝わるんじゃないかと思う。
あとね、やっぱり装着したルックスがたまらない。写ルンですのレンズ同様に、とにかく薄く、軽く、コンパクトで、これをつけただけでどんなカメラもスナップシューターに変身するようなチャーミングさがある。
僕はクラシックなスタイルのカメラが好きなんで、シャッタースピードダイヤルがあるようなカメラたちには、とにかくよく似合う。
まさに古き良きレンズをこの時代に蘇らせて使う歓び、そしてノスタルジックな描写、とにかく軽快な日常向きのお得な一本。6,000円〜7.000円ちょっとで買えてしまうので、これはなかなか我慢するほうがむずかしそうである笑。
マウントもほぼ各種揃っているので、どのカメラメーカーのミラーレス機でも楽しめる。GIZMONさんは、写ルンですのレンズ同様、やはり商売を超越して「とにかく手軽に、多くの人にノスタルジックな写真描写の世界を楽しんでほしい」という思いがとても強く感じられる。
そういう人たちからの、写真好きへの贈り物のようなレンズだと考えると、個人的にもGIZMONさんを応援したい気持ちになる。ほんと、頑張ってほしいし、次なるユニークなレンズもぜひ開発にチャレンジしてほしい。
そうそう、写ルンですのレンズ UtulensやWtulensと比較しての話をすると、写ルンですのどこか「引き算的」な懐かしい甘さのある描写だとすると、Vivilensはその名の通り、より「トイレンズ」に振った「足し算的」な遊び心がある感じがする。僕個人的には、Vivilensのほうがおもしろいかも!といまは感じている。
とはいえ、それもこれも「比べて楽しむノスタルジック感」でもあるので、とにかく安いし、UtulensやWtulensもこの機会にぜひ体験してみてはどうだろう。写真機好きな人には、間違いなくグッとくるものがあると思う。
僕もしばらくはGIZMONのレンズを取っ替え引っ換え楽しみ尽くしてみようと考えている。そんな続報はまたこのブログで!
◎今回は、レンズの特徴が分かりやすいフルサイズセンサー機での描写を写真として載せました。APS-Cのフジ機によるフィルムシミュレーションの描写もまたたまらないけど、それはまた後日のブログにてということで。