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これは僕の主観なんで、誰もが感じる印象と同じかどうかは分からないけど、僕的にはやはり現行のCMOSセンサー機とは異なる「懐かしさ」のような色合いを感じた。
SONY α100はコニカミノルタからカメラ事業を譲り受けたSONYが、第一号機として世に送り出したカメラ。中身はほぼコニカミノルタ機のままと言われているんで、その意味では往年のフィルム時代の味が色濃く残っているのかもしれない。
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いまはなきCCDセンサーであることはもちろん、1020万画素の低画素で、2006年という登場時期を考えると開発陣の多くはフィルムカメラ時代を知る人ばかりだったろうから、どこかフィルムの味のようなものを感じるのは自然なことなのだろう。
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フィルムに例えるなら、やはりポジフィルムのテイストだろう。デジカメの描写は基本すべてポジフィルムの延長線上だろうけど、特にCCDの描写はPENTAX機なんかもそうだけど、ちょっと湿度を感じるなかに濃い目の色のりがいい写りをする。その描写特性が、現代のデジタル機と比べるとどこか人間味を感じさせる。
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SONY α100は記録メディアが懐かしいCFカードなんだけど、1020万画素という画素数と共に同じCCD機のNikon D200を彷彿とさせる。D200は2005年登場だから、開発時期もまさにα100と同時期である。もちろん僕はD200も好きで、たまに使ってはその作りと写りの素晴らしさに唸っている。
僕のようにフィルムカメラの延長線上でデジカメを楽しんでる人間にとっては、感度もフィルムと同じ最大1600もあれば工夫して楽しめるし、特段連写性能や過度なAF性能も必要なく写真撮影は十分堪能できる。僕と同じような嗜好の人であれば、この2006年頃のオールドデジカメで特に困らないし、むしろ操作性の穏やかなんかにとても癒される。
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いまとなってはボディもレンズも恐ろしく安値で売られているし、Minoltaテイストが色濃く残ったSONY第一号機として試さない手はないだろう。
描写の話ばかりしたけど、撮っていて楽しいと思わせるのは、そのシャッターフィールの素晴らしさもある。一眼レフはやっぱり「写真機で撮ってる」という手ごたえが濃厚だ。すっかりミラーレス時代に様変わりした昨今だけど、たまに息抜きに、こういう味のあるCCD機で古き良き余韻のようなものを楽しんでみてはどうだろう。なかなか新鮮な感覚が蘇ると思う。
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