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ここでいうオールドニッコールとはNikkor-S Auto 50mm f/1.4で、デジタルとはNikon Dfの組合せのことだけど、所有しているオールドニッコールたちはAi NikkotでもNew Nikkorでも、総じてそう言えるんじゃなかって思ってる。モノクローム撮影が実に良く似合うってね。
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Nikon Dfのおかげもあるのかな。フルサイズのどこか余裕のある奥行きみたいなものは、当時のフラッグシップ機Nikon D4のセンサーと同じものが採用されていて、クラシックな見た目とは裏腹に、なかなか高性能な写りをするのもDfの真骨頂。階調性能も豊かだと思うのである。
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写真はすべてJPEG撮って出しで一切レタッチはしていないけど、それでも僕には十分と思える豊潤な写りを楽しませてくれる。それは、Dfのある意味よく写る世界を、オールドニッコールが適度に濁らせてくれるというか、いい具合にブレンドしてくれてると思うんだ。
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まあでも、あまり言葉で語っても理屈っぽいというか、このオールドニッコールとDfが紡ぎ出すモノクロームの良さは、見たまんまの空気感で感じるものであり、気配みたいなものかなと考えている。そこがなんとも生き物っぽいカメラとレンズのおもしろさなんじゃないかな。
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2020年の春、僕らは過去に経験したことのない生活スタイルを強いられてるわけだけど、それでもカメラがあればこうして家の近所でひと息つけることがありがたいし、救われてるなと思える瞬間だったりする。諸手を挙げてポジティブというわけじゃないけど、どこか心穏やかな気持ちを忘れずにいられるし、もしかしたら初夏には僕らは羽ばたけるんじゃないかと思うわけである、そうカメラとまた街へね。いい夏に出会えますように。モノクロームで撮りたいな、濃い夏の美しさ。