新年に見た森山大道さんのドキュメンタリー映画がきっかけで、今年はすっかりズームコンパクトにハマっている。
最初に手にしたのがFUJIFILM X10だったんだけど、これの何が楽しいって「光学ファインダー」だったこと。
そう、古いコンデジは光学ファインダーのものがけっこう存在したのだ。
レンジファインダーじゃないから、ピント合わせはAFまかせなんだけど、ファインダーがEVFじゃなくて光学ファインダーであることは、想像以上に趣があって心地いい。
それでもってX10で街撮りスナップをズームで撮る楽しさも知ってしまい、その後、ズームできるコンデジ OLYMPUS Stylus SH-1やLumix LX100 IIを手に入れることになる。お恥ずかしいかぎりである。
そうやってズームコンパクトを気にし始めると、お店の片隅にひっそりと置かれた古いコンデジたちに目がいくようになる。
そして、見つけたのが、まさに完璧な要素の集まったCanon PowerShot G7である。完璧な要素とはズームできるコンデジであり、CCDセンサーであり、光学ファインダーであるということだ。
いやあ、クラシックなカメラ好きの僕にとっては魅力的すぎる要素が詰まった一台だったのである。
でも、実は最初に遭遇したG7は、程度は良かったのだけど、SDカードが反応しない(2GBのカードでも無理だった)接触不具合があって残念ながら購入を見送ることに。
それ以来、いつかは手に入れたいと思い、日々、中古カメラ店をのぞく時に注意して見ていたのだけど、ついに遭遇したのである。綺麗な完動品に。
カメラ本体も状態は良かったけど、嬉しかったのは新品かと思うような美しいケースとストラップが付いていたこと。もうほんと、大切に使われてきた前オーナーに感謝するしかない。
で、2GBのSDカードを入手するのもいまはけっこう大変なんで、その動作確認で使った2GBのカードを譲ってもらい、めでたくマイラインナップのひとつになったのである。
背面モニターを見て撮影することももちろんできるんだけど、やはり光学ファインダーをのぞいて撮りたい。光学ファインダーにはしっかりと視度補正ダイヤルもあって、キヤノンの本気度も感じる。
ズームはフルサイズ換算で25mm〜210mmと6倍の性能を持ち、200mm超というのもまた、開発時にコイツが只者ではなかったことをうかがわせる。F値はF2.8-4.8とこちらもなかなかの明るさだ。
登場は2006年だから、16年モノのカメラとなるけど、触ってみた感じでは古さは感じない。古さというよりもクラシックとモダンのまじわり具合が実に粋に感じる。
僕にしてはキヤノン機は比較的珍しくて、デジカメとしては初のキヤノン機。そういう意味でも、その色味や操作性の質感なども楽しみ。
まだ、あまり写真は撮っていないんで数枚だけ、1000万画素のCCDセンサー機の試し撮りということで、その雰囲気を貼っておこうと思う。
画質と画像サイズの塩梅がまだよく分かっていないんで、画像が小さすぎたのはご容赦を。作例的な写真はまたおいおい、ブログでお伝えしようと思う。
あと、光学ファインダーのパララックス具合がまだつかめないのと、画像自体はアスペクト比4:3で記録されるみたいなんで、3:2で記録できないか模索してるところ。(あ、製品レビュー的にはマップカメラさんが良記事をアップされていたので以下、ご紹介しておきます)
まあでも、冒頭にも書いた通り、CCDで、光学ファインダーで、ズームができるコンパクトなヤツ、というだけで気持ちとしてはかなりソノ気になれる一台。
たくさんシャッターを切って、たくさんタイムスリップしたいと思う。続きはまた後日ということで。