このカメラは、僕が実際に使っているフィルムカメラ、Leica IIIa。あまりに気に入って、空シャッター専用機?も合わせて同じものを2台所有している。こうしてあらためて写真で眺めてみても、実にカッコいい。
ここ数年でフィルム価格や現像関連費用が高価になったことで、以前ほどはフィルムで撮ってはいないけど、かといって手放したフィルムカメラもほとんどなく、数十台?のフィルムカメラをゆっくりとローテーションしながらたまに楽しんでいる。
フィルムカメラの中でも電気を使わない機械式カメラがやっぱりいい。僕は昔からフィルムカメラで撮っていたわけじゃなく、デジカメで写真を始めた後にフィルムでも撮るようになった。だから、電気を使わずに歯車のようなギアを繊細に組み合わせて写真が撮れるその機械の機構には、オッサンだけどかなり驚いた笑
それからは狂ったように?来る日も来る日もフィルムで撮ってたな。富士フイルムの業務用100フィルムが24枚撮りで一本200円とかだったから、感覚的には現像代しかかからないくらいの気分で撮れていたのは幸福だったと思う。
だいたい毎週、休み明けの月曜日にカメラのキタムラに立ち寄って5本〜10本ほどのフィルムを現像に出してた。で、現像受け取りでもまたお店に立ち寄るから、もうほんと頻繁にカメラ屋にいた笑。いまは、お店が通り道とは異なる場所へ移転したから、ちょっと足が遠のいた。お店がじぶんのふだんの通り道沿いにあるって大切だなと。
その頃はとにかくどこへ行くにもコンパクトなフィルムカメラを必ず持ち歩いてたな。Konica C35、Leica IIIa、Rollei35、OLYMPUS PENシリーズとかがレギュラーだったかな。立ったままや歩きながらでもフィルム交換できるくらいは使い込んでる笑
そして、いろいろ撮ったなあ。もうフィルム代とか気にしていないから、まあ思いつくままにシャッターを切っていた。撮った瞬間は写真が見れないから、いいリズムで撮ることだけに集中できる。目測撮影や露出感覚もほんと、とにかく機械式カメラたちが教えてくれた。
そして、フィルムで撮るその所作や感覚は、デジカメで撮ることをもさらにおもしろくしてくれた。デジカメも電子製品として機械任せで撮るんじゃなくて、フィルムカメラと同じように「僕が操って撮る」という感覚に変わってから、以前よりもデジカメが格段におもしろく扱えるようになったのだ。
いまはデジカメで撮るほうが圧倒的に多いけど、そんなデジカメの楽しみ方は完全にフィルムカメラで撮ることの延長線上にある。僕の場合はね。
カメラのデザインや質感、ダイヤルオペレーションも、撮れる写真描写の質感も、もう分かりやすいくらいフィルムカメラのそれを追いかけている。まあ、古いと言われればそれまでなんだけど、本人的にはそれで楽しいの。いや、それだから楽しい。
動画機能も最新のハイテク機能もほとんど使いこなせていないけど、写真機としての必要最小限の性能があれば、趣味の写真撮影としては十分すぎるほど楽しめる。そういうシンプルな使い方だから、10年以上前のデジカメなんかでも、機械が動きさえすれば特に困ることなく使える。
いや、むしろ古い、少し癖のあるカメラのほうが、撮っていて(操っていて)楽しい。そういう制約があるなかで、それをいなしてなんとか写すその感覚が、趣味と格闘している気分もあって燃える(萌える)笑。僕がカメラをこよなく愛する理由だ。
そんな目線でデジカメ選びをすると、ちょっと世の中の流行とはズレた機材選びになってしまうけど、じぶん的にはそれが楽しいので問題なし。そうした僕の嗜好の軌跡がこのブログ「記憶カメラ」だ。
もし嗜好がちょっと似てると思った人は、過去記事を追いかけてもらえると、僕のそのダメさ加減も含めてニヤニヤと楽しんでもらえるのではと思う。
ということで、きょうはなぜこんな「記憶カメラ」というブログやその書き手が生まれたのか?という与太話でした笑
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