FUJIFILM X-Pro1

FUJIFILM X-Pro1のシャッター音は、いつまででも撮っていられる。

FUJIFILM X-Pro1, XF35/2R WR

もう10年ほど前のカメラになるんで、使用したことがない人もけっこういそうだけど、FUJIFILM Xシリーズのレンズ交換式カメラの第一号がこのX-Pro1である。

ルックスは現行機種のX-Pro3とほぼ変わらないのだけど、機能の充実以外に大きな違いがあるとするなら「シャッター音」ではないだろうか。

分かりやすくX-Pro1、Pro2、Pro3とシャッター音を比較してくれている動画をマップカメラさんが公開してくれているから、まずはそちらをご覧ください。

ね、3つのボディでそれぞれけっこう音が異なるでしょ。なかでもPro1は独特で、2段階的なサウンドを奏でる。僕はとにかくこのシャッターフィールがたまらなく好きで、この音を聴きたくてPro1を持ち出すようなところすらある。

この2段階的なサウンドとそれ以降の単音的サウンドの変わり方は、ライカのM8/M9までの音とそれ以降の変化にちょっと似てるよね。ライカも、CCDの描写のみならずM9までのあの音がいいという人も少なくない。その気持ち、大いに分かります。

シャッター音というのはそれこそ写真の写りには何の関係もない機械音だけど、撮り手をソノ気にさせるという意味においては、これほど官能的な現象も他にない。耳元でその音が脳に直結するかのような、そう、いわば脳内やるぜスイッチなのだ。

FUJIFILM X-Pro1

もちろん、X-Pro1の魅力は音だけじゃない。いや、普通の人には当然、X-Pro1が叩き出す写真の描写のほうが人気だ。

富士フイルム独自のX-Trans CMOSを始めて搭載したPro1の描写は、よくそれ以降のXシリーズのものとは異なる独特なものと言われるけど、それは僕もうなずけるところ。とにかく余計なものがのっていないというか、とても澄んだ色と描写を見せてくれる。

FUJIFILM X-Pro1, XF35/2R WR
FUJIFILM X-Pro1, XF35/2R WR
FUJIFILM X-Pro1, XF35/2R WR

写真はすべてフィルムシミュレーションに初期からあるPRO Neg. Hiで撮ったものだけど、デジカメなんで本来はポジフィルム的な写りになるわけだけど、PRO Neg.の文字通り、どこかネガフィルム的な雰囲気を持ち合わせている。

意図的にこうした色味にしたのか、それとも当時の技術的にそこがひとつの到達点だったのかは分からないけど、そのボディ設計と同様に「フィルムカメラの、らしら」をボディデザインやシャッター音だけでなく、描写でも再現を試みたという風に僕なんかは感じる。

X-Pro1の説明については、オールドデジカメの動画でおなじみのOZEKI KOKIさんが動画を公開されていたので、そちらを見て気分を盛り上げてもらえればと思う。(それにしてもOZEKI KOKIさんの声はX-Pro1のシャッター音並みに惚れ惚れする笑)

そうそう、僕はOVFで撮りたいんでAFのフジノンレンズを使うことが多いけど、EVFで撮るならX-Pro1にはオールドレンズやMFレンズがよく似合うというのもある。この動画の中に出てくる七工匠のレンズもなにやらいいなあと思ってしまった笑。

最近、その価値が見直されてるのか、ちょっと中古価格が値上がりしてる気がするけど、程度のいい個体が年々少なくなってることも含めて、試してみるなら早めに手に入れたほうがいいかもしれないね。ほぼ間違いなく後悔することはない名機のひとつだと思う。

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