FUJIFILM X-T50, XF 35mm f1.4 R僕はFUJIFILMのフィルムシミュレーションが大好きだ。それはRAW現像することなくJPEGで好みの描写が得られるということもあるけど、それ以上に「実在するフィルムを意識する」ということが個人的には大きい。「気分」だって、趣味の写真には大切な要素なのだ。
いちばん多用しているフィルムシミュレーションは「クラシックネガ」だと思う。これはカラーネガフィルムのあの描写や色調を好む人であれば、クラシックネガが好きで最近のFUJIFILM機を使っている、という人も少なくないんじゃないかな。
その他のフィルムシミュレーションでいえば、僕の場合だとポジフィルム調の「Velvia」か「ASTIA」、モノクロだと「ACROS」にイエローフィルターをかけていることが多い。
FUJIFILM X-T50, XF 35mm f1.4 R
FUJIFILM X-T50, XF 35mm f1.4 Rでも、最近では20種類近くまで増えたフィルムシミュレーションだから、他の撮影モードも使わないともったいない笑。というわけで、今朝はいちばん最新である「REALA ACE」で撮ってみたわけだ。(最新で合ってるよね?)
REALA ACEもかつてフィルムで撮っていた人たちには愛された一本。このフィルムシミュレーションが載ることが発表された時、かなり多くの人たちが歓喜していたのを覚えている。
フィルムシミュレーションは、富士フイルムの開発陣の人たちも言ってるけど、実在するフィルムの描写をデジタルでそっくりそのまま再現したものではない。
FUJIFILM X-T50, XF 35mm f1.4 R
FUJIFILM X-T50, XF 35mm f1.4 R正確にいうと、その銘柄がめざした理想の描写像がまずあって、フィルムではなし得なかった部分をデジタル時代ならではの現代技術で補完解釈したよつなもの。ちょっとニュアンス間違ってたら申し訳ないけど、要はある意味で富士フイルムがもともと思い描いた、そのフィルム銘柄の理想の描写でもある。
もちろん、フィルムとデジタルは根本の部分で異なるから、デジタルでは描くことのできない部分も多々あるわけだけど、フィルム会社ならではの、フィルム開発に関わってきた人たちがデジタルという技術も加味して、そもそもの理想の描写を追い求めた結果とするなら、ちょっと夢があるわけである。
僕もそんな「夢」みたいなものに共感して、意識してフィルムシミュレーションを楽しんでいるようなところがある。フィルムにこだわってる人や、RAW現像で追い込んでる人たちからは怒られそうだが、趣味のカメラだから、それでいいのだ。
FUJIFILM X-T50, XF 35mm f1.4 R
FUJIFILM X-T50, XF 35mm f1.4 RこうしてREALA ACEで撮った写真を並べてみると、ちょっと青みがかった透明感みたいなものを感じる。これは、ふだん僕が愛用するクラシックネガとはやっぱり異なる部分。じゃ、ASTIAなんかに近いのかというと、それもまた発色の鮮やかさなとで異なる。意外と繊細で奥が深いのだ。
その昔、フィルムシミュレーションの開発陣の方々のインタビュー記事や動画をブログで紹介したものがあるので、興味のある人はブログ検索してもらえたらと。また、現在の最新のセンサーなんかで考えるフィルムシミュレーションの開発意図の解釈を聞いてみたい気もするけどね。富士フイルムさん、YouTube動画などでぜひ。
さて、あなたの中のお気に入りのフィルムシミュレーションはなんだろう。




















































