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週末に森谷修さんのデジタルのモノクロームの本を読んだこともあって、ここ数日間、あらためてFUJIFILM X100Vのフィルムシミュレーション「ACROSモード」でいろいろ撮っている。
ACROSモードへの思い入れみたいなのは今に始まったことではない。思い起こすと、ACROSモードで街撮りスナップしたくなって、手に入れてそう経っていないRICOH GRIIIを下取りに出してFUJIFILM X-E3を手にしたバカ者だったりするので笑、そこはやっぱりフィルムに対する思い入れがそのままフィルムシミュレーションに直結してるのだろう。
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そんなフィルムシミュレーション「ACROS」なんだけど、ここ数日は高感度での撮影にハマっている。ハマっていると言ってもまだいろいろテストしてる段階だけど、これがなかなか楽しい。
FUJIFILMのJPEGのモノクロモードは2種類あって、ひとつはXシリーズが登場した頃からあるカラーのPROVIAをベースに変換した白黒モード、そしてもうひとつが数年前に追加されたACROSモードである。
ACROSモードはその名の通り、モノクロフィルムでおなじみのACROSの名を冠したものであり、富士フイルムが数年かけて「完成」させ、満を持して搭載してきた自信作といっていいだろう。
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その作りはいかにもフィルム会社らしい変態的なものらしく、いわゆる機械的にグレインエフェクトをのせることもできるのにも関わらず、高感度で撮ることで発生するノイズをいわゆるフィルムらしい粒状感へと昇華させたもののようで、開発者インタビューの動画でその懲りように上野隆さんほか社員さんたち一同が驚くというシーンを見たことがある笑。
まあ、要は普通はそこまでやらないというレベルの作り込みのようで、そういうフィルムらしさとかカメラらしさに変態的に惹かれる身としては、エピソードだけでもACROSに気持ちを持っていかれるのである。
ふと、そんな開発エピソードを思い出して、いまあらためてACROSモードをやれISO8000とかISO10000とかで試しているのである。もちろん、グレインエフェクトはオフにして。
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まあ、そういうモノクロフィルムらしい粒状感が実際に出ているかどうかはまだテスト中だから、いろいろご容赦いただきたいが、いちおう参考までにスナップ例をいくつか載せてみた。僕的にはACROSへの思い入れがあまりに強いので、その名前だけでフィルムらしさを存分に楽しんでいるんだけどね笑。
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そのクラシックなデザインのこともあって僕はFUJIFILMのカメラたちが好きだけど、JPEG派ということもあってこのフィルムシミュレーションの存在はボディデザインと同じくらい惹かれる重要な要素だ。
フィルムシミュレーションに取り憑かれていなかったら、たぶんここまではFUJI機にハマってはいないといっても過言ではないと思う。それが例え「気分」の問題だとしても、僕にはフィルムとデジタルをシームレスに行き来する要素として大切なもの。そして、そういう未来のフィルム会社のありように挑む富士フイルムという会社がまた好きだったりするのである。