この週末はX-E4の試し撮りばかりしてるんで、写真はすべてX-E4のものだけど、ここで話すのは写真家・桑島智輝さんとX100Vと真四角写真のエピソード。まずは、下のCP+2021 FUJIFILMプレセンツの動画をご覧ください。
もう最近は富士フイルムの上野隆さんを見ない日はない気がするんだけど笑、その上野さんが聞き手のこの桑島さんのセッション、とてもいいよね。X100Vはほんと良いカメラだと思う。僕も昨年末頃にこのX100Vと出会ってから、もうじぶんでも驚くくらい日常的カメラの使い方が変わったから。なんというか、やっと理想の(僕にとってね)カメラに出会えたって感じで、ふだんの常用カメラがFUJI機ばかりになったから。
そして、X100Vの存在とともに、この動画の中で印象的なのは、この真四角サイズの写真ということ。僕はふだんはほぼすべて3:2で撮っている。フィルムをやってるからそれが慣れっこで、マイクロフォーサーズなんかも3:2であえて撮っている。でも、よく考えたら中判フィルムなら6×6の真四角写真、撮ってるなと。そして、あの緩やかに流れるプローニーの時間というのは、たしかに心地いいんだよなと。
そりゃ厳密にいえば、X100Vはフィルムカメラじゃないし、ましてや中判カメラでもない。でも、不思議と真四角でスナップ写真を撮ると、なんというかあのウエストレベルファインダーでのぞく緩やかな時間の流れみたいなのをどこか感じる。ウエストレベルファインダーじゃないとしても、たしかにX100Vのガラス素通しの光学ファインダーをのぞいて撮る、少し曖昧な出来上がりの写真たちは、なんか日常的でとてもいいのである。
まあでも、写真の撮れ方という点ではまだまだ全然ダメで、僕はなんか構図をちゃんとしようとするエネルギーが自然に働いて、なかなかイマジネーションを刺激するような写真は撮れない。まあ、この先もそんな写真が撮れる気はしないけど笑、でも日常的なスナップは大好きなんで、懲りずにスナップは取り続けていきたいと思う。シャッター切るのがとにかく好きだからね。
しかし、そんな風に考えると、デジカメはやっぱり優秀で、こうしてすぐに画角のサイズを変えることができるし、フィルムシミュレーションを変えれば好きな時にモノクロ写真だって撮れるし、思い出のフィルム銘柄を回想するような楽しみ方もできる。しかも、現像代なんかを気にせず、もちろん失敗写真のことなんかも考えずに、とにかく目の前で気になったものをどんどん撮ることができる。僕がFUJIFILMのカメラが好きなのは、そんなところ。そして、富士フイルムという会社は、そんな僕らの声にちゃんと耳を澄ましてくれている気がするのである。
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