
きょう、日中に「鞄の中のノートPCが重いんで、撮り歩く気力が…」とツイートしたんだけど、結局のところ道すがらX-Pro3を振り回しておった。振り回すは言い過ぎか。シャッターを切って鞄の重さを忘れようとしていた、かな笑。
そんなことはともかく、X-Pro3のシャッターフィールは街の雑踏の中でこそ適音になる。もともとマットな音質とショックで、静かな場所で聴くシャッター音も悪くないんだけど、街の中の喧騒に少し掻き消されつつもわずかに聴こえる、そのフィーリングがなかなか絶品なのである。
ストリートが似合うカメラだから、そうしたストリートで辺りの音とブレンドされてちょうどいい音質になるように設計されているかもしれない。
M型デジタルライカよりやや元気な音質が「鳴っている。僕は撮っている。」という感覚を意識させてくれるが、それは撮り手が感じる程度で、周囲の人には聞こえていない感じだろう。その塩梅が実にいい。
フジノンレンズは見た目ほどは重量も無いんで、軽めのボディと相まってスナップに持ち出すには適正、正確にいうと限界ギリギリの重さかなと個人的には思ってる。
やや軽いX100Vが気持ちいい重さと大きさだけど、X-Pro3はそれより大きく思いとはいえ、負担に思わない重さといえばいいだろうか。こういう感覚は、店頭でデモ機を触るだけではなかなか掴めない日常感だから、カメラの相性はやっぱり実際に使ってみるしか確かめようがないのである。
そうそう、僕はカメラのWiFi転送機能は使わないから、X-Pro3でスナップする場合、その場でどんな風に撮れているかを確認もしないし、撮れた写真は帰宅してSDカードリーダーを繋いで初めて遭遇することになる。
なんともアナログな方法だが、それは言うなればフィルムの現像上がりの写真たちと対面するのと同じで、特に困らないというか、むしろそのほうが楽しい。
X-Pro3はとかく隠しモニターや背面小窓から想起した変態カメラ的な言われ方をするが、その前提として写真家としてのバランスがかなり磨き上げられたカメラであることを忘れてはならない。
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