Olympus PEN-F

丸を多用してデザインしたと言われるPEN-F、なるほど。

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OLYMPUS PEN-F, TTArtisan 25mm f2 C

たしかに言われてみると、OLYMPUS PEN-Fのデザインには「丸(円形)」が実にたくさん使われている。いや、むしろ丸だらけだ。

いままで使っていて意識してこなかった「丸の多用」。なぜ、いまさら気がついたかというと、たまたまYouTubeでPEN-Fが発表された時のCP+2016の動画を見ていて、そこでオリンパスの方がデザイン意図を話されていたのだ。

そもそも、このカメラは最初からPEN-Fとして開発し始めたモノではないという話も、ちょっと驚いた。最初は80周年記念モデルとして、とにかくこだわり抜いたカメラを作ろうと「丸を多用してデザインし始めた」らしいのだ。

まあ、どこかのタイミングでPEN-Fを彷彿とさせるデザイン意匠と合算していったんだろうけど、丸を多用するとクラシックで美しいデザインになるという視点は、なるほどとちょっと新鮮に感じた。

OLYMPUS PEN-F, TTArtisan 25mm f2 C

ばっと見ただけでもかなりの丸がデザインに盛り込まれてるけど、これだけ多くの丸がデザインされたカメラって他にあるだろうか。これからは、他のカメラを見る時にその部分に注目していこうと思った。

その動画が気になる人は、YouTubeで「PEN-F 徹底解剖」と検索してもらえれば出てくるので、ぜひ試聴を。2時間もある動画だけど、デザインの話は割と冒頭で語られていたと思うので。

それにしても、その恐ろしく丸を多用したデザインは、いま見ても本当に美しい。というか、2016年の発表時よりいまのほうがクラシックなカメラデザインが受け入れられてる気がして、なんだか時代がようやく追いついてきた気さえする。

ビスひとつない、あまりにこだわりすぎたゆえの少しマニアックに思われるPEN-Fだけど、その突き抜けたデザイン美学は年数を経てもまったく色褪せないと感じる。

OLYMPUS PEN-F, TTArtisan 25mm f2 C

商業的には高価で苦戦したカメラだろうけど、デザインとはそういう振り切ったベクトルも必要。カメラ界には、なにかしらの影響を及ぼしたんじゃないかな。

そんなPEN-Fをいま一度活性化しようと、TTArtisan 25mm f2 Cを装着してみたんだけど、これが実に当たりだった。純正フードがないカメラなんだけど、逆にそれで丸が強調されるところがあり、全体的なシルエットも実に似合ってる。

カメラやレンズはあくまで写真を撮るための道具だけど、その「撮りたくなる気持ち、持ち出したくなる気持ち」をそそるデザインはなにより初めの一歩なのだ。

カメラ界を見渡すと、少しお利口なカメラが増えた気がするけど、もうちょっと突き抜けたデザインのカメラがあってもいいんだぞ、と僕なんかは思うのである。

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