Nikon Z fc, TTArtisan AF 40mm f2待望のシルバーモデルが発表されて再び活気づいているNikon Zfであるが、Zfに注目するほど光が当たるのはZfcも同様かもしれない。
というのも、Zfをさわったことがある人ならお分かりだと思うが、Zfの実物を初めて手にすると想像以上に大きく重いことに少々驚く。
僕もカメラ店で初めてデモ機をさわった時の印象はそうだった。クラシックな佇まいには惹かれるものの、フィルムニコンのイメージを抱いていた身からすると「とはいえ、Zfはなかなかの大型ボディだな」とけっこう強く感じるのだ。
Nikon Z fc, Nikkor Z 40mm f2 SE結果的にその後Zfを手にして使っているから、いまとなってはその大きさと重さに慣れたところはあるが、その根底には「フルサイズゆえのリッチな描写が得られるため」という注釈がつく感じだろうか。オールドレンズやサードパーティレンズを各種楽しみたい人にも「フルサイズであること」は重要なファクターだろう。
けれど、そこまでフルサイズにこだわらないのであれば、同じクラシックなスタイルで俄然コンパクトなZfcのほうにも目がいく。事実、僕は一度は手放していたZfcを、Zf購入後に再び手にすることになった。大きく重いZfを使うことで、Zfcの軽量コンパクトさを強く再認識したからだ。
Nikon Z fc
Nikon Zfc, AstrHori AF 27mm F2.8
Nikon Zfc, AstrHori AF 27mm F2.8
Nikon Zfc, AstrHori AF 27mm F2.8ZfcはたしかにZfと比べると、質感などもカジュアルになる。見た目のクラシックな雰囲気に対して、プラ製の底部やシャッター音の軽さがギャップを感じさせるところがあり、往年の写真機らしさを期待した人からすると、どこか物足りない感じを受けるからだろう。
僕も当初手にしたシルバーモデルのZfcはそう感じる部分もあり、結果的に手放してしまった。けれど、Zfを使うようになってから、「なるほど、Zfcのあのカジュアルさは、Zfとの対比としてアリだな」と強く感じ始め、満を持してZfcのブラックモデルを再購入するに至ったのである。
いまでは、Zfcのその軽快なカジュアルさにゾッコンである。スナップ機としてZfcのほうがZfより快適だとはっきり認識している。それこそフルサイズにこだわらなければ、どこへ行くにも万能に振り回せるのはZfcだと思っている。
Nikon Z fc, VILTROX AF 35mm f1.7
Nikon Zfc, AstrHori AF 27mm F2.8
Nikon Zfc, SHOTEN XTZ, TTArtisan AF 56mm f1.8
Nikon Zfc, SHOTEN XTZ, 7Artisans 50mm f0.95そういうコンセプトに納得すると、作りの質感が多少カジュアルであることもすべてひっくるめて許容できるというか、プラ製の底部も気にならないし、軽めのシャッターフィールはむしろ癖になるほど好ましく思えるようになった。根本の思想を納得することは、とても重要なのである。
このブログでも何度も話しているけど、Zfcの素晴らしさはそのコスパの良さにもある。ファインダーもあって、APS-Cセンサーの納得ゆく描写も得られて、見るからに写真機らしい世界観も堪能できて新品でも12万円程度で手にすることができる。正直バーゲンプライスだろう。
その身近なプライスから「初めてのカメラ」として人気であることはもちろん、Zfなど昨今のフルサイズミラーレス機のボディやレンズの大きさや重さを知った割とハイアマチュアな人たちが、一周回ってZfcをいい感じのサブ機的に使いこなしている様子も感じることが増えた。
Nikon Zfc, AstrHori AF 27mm f2.8 Zマウント
Nikon Zfc, AstrHori AF 27mm f2.8 Zマウント
Nikon Z fc, TTArtisan 25mm f2 C
Nikon Z fc, Nikkor Z DX 16-50VRZfのシルバーモデルもたしかにカッコいいが、あえてZfcというのもかなりアリだと僕なんかは思うけど、どうだろう。新製品でなくなるとメーカーの宣伝も落ち着いてあまり派手さは感じなくなるが、僕はあえていまこそZfcにもっと目が向いていいと思うし、静かなる偉大なロングセラー製品になればいいなと思っている。
カメラは新製品であることよりも、日常のじぶんのライフスタイルに合うこと、そして予算的にも変に無理せず手にできることが、結果として自然体な写真を生み出すのではないか。そんなことをあらためて感じさせてくれるカメラがNikon Zfcなのである。



















































