
いやあ、こうして写真で見てもなかなかカッコよい。実物で見るとさらにカッコいいです、PENTAX K-30とSIGMAのレンズ。
もともとは、昔のKマウント単焦点レンズを装着して楽しむことを目的に、ボディだけあればと思ってK-30の中古を探していたところ、このSIGMAのレンズ 18-200mm F3.5-6.3 DC付きのモノと遭遇。

購入してからは単焦点レンズ smc PENTAX-M 50mm f2をつけて遊んでいたんだけど、注文していたバッテリー用のエネループの単三電池が届いてメニュー設定をいろいろいじっている時に、なにげなく「そういえば、このSIGMAのレンズも使ってみるか」と装着して散歩に持ち出してみたんだよね。
そうしたら、想像した以上に楽しかったのである。
このSIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC、調べてみると2005年に発売されたレンズで生産はすでに終了している。いまから17年も前のレンズでしかもAFのズームだから、さすがに楽しいとかそういう類のモノでは無いだろう、と思っていた。だから、しばらく手もつけずにいたんだけど。


まず、なんと言ってもコンパクトなのが良い。フルサイズ換算で27mmから300mmまでの万能ズームなんだけど、鏡筒もスリムで重量も軽い。ズームを最大にするとそこそこ前方へ間延びするけど、それもフードがあるせいでレンズそのものはかなりコンパクト。散歩にはうってつけの高倍率ズームなのである。APS-C用設計なのかな。
望遠も使えるズームを持ち出したいけど、あの重さと大きさを考えると、せっかくの軽快な散歩が重苦しく…と諦めてしまいがちだけど、これくらい軽量コンパクトだと単焦点レンズの延長みたいな感覚で持ち出せる。今となっては古く安いレンズだから、やたらと丁寧に扱うような気を使う必要もない。
撮り始めてみると、昔のAFズームらしく、ウィーンウィーン、、ジージーー、カシャン!みたいな挙動だし、AF性能も現代のレンズと比べるとピント合わせに迷う時間もあるけど、僕的にいえばそれは決して悪くないというか、むしろ「いかにも写真を撮ってる感が濃厚」という感じがして、素直に楽しいのだ。



なんというのかな、僕的にいえば「虫眼鏡」を持って辺りの虫を捕まえるような楽しさの感覚といえばいいだろうか。実際に僕が撮り歩いてる時に、虫取り網と籠を持ってセミ取りをしていた小学生の男の子たちがいたけど、僕もまさにその気分でセミを撮ろうと追いかけてた笑。



決して明るいレンズでもないし、そういう意味では何か突出した特徴などもないレンズだけど、広角から超望遠まで一本で楽しめるお手軽レンズがあると、単純に散歩カメラが楽しくなるということだろうと思う。とにかく想像した以上に、ワクワクした時間を過ごしてるじぶんがいた。



僕はふだんから少し古い時代の機材たちが好きで使っているけど、いつも思うのは、どの時代のどんなレンズでも使ってみるとそれぞれ個性があって、そんな癖を掴みながら工夫して撮るのがまた楽しいなと。ほら、素直すぎる人よりも少し癖のある人のほうが魅力的みたいな笑。
このレンズなんて、いま中古で買うと数千円とかで見つけられるんじゃないだろうか。かといってツマンナイかといえば、手に入れると間違いなく楽しめる。コンパクトなK-30の相棒には、単焦点レンズからこの高倍率ズームが躍り出たという感じだろうか。
追伸)あと、驚いたのがエネループの単三電池の持ちの良さ。純正バッテリーよりは重くなるんだけど、エネループを入れるとまったく充電目盛りが減らず驚いた。エネループなら毎回単三電池を買う必要もないし、いざという時は出先で単三電池を買って使うこともできる。これは、この時代のペンタックス機の恩恵だなと思った。
◎先ほど、ブログ内コメントで「広角も使えるから、望遠ズームじゃなくて正しくは高倍率ズームですね」とありがたいご指摘をいただきました。後ほど修正しておきます。
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