カメラへの思い

また、やってくれたな、FUJIFILM。正式に X-E5発表。

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FUJIFILM X-E5, 写真は公式YouTubeから

昨日のX Summitから一日経とうとしてるから、もうカメラ好きな人はいろいろ情報チェック済みだと思うけど、いちおうブログ「記憶カメラ」でもふれておこうかなと。

まあ、一言でいえば「X100V/100VIの成功をベースにした、リッチなX-Eシリーズに。」ということかな。

実際、X100V/X100VIのあの質感で「レンズ交換式だったら、なお良いな」と考えていた人も多いと思う。そりゃね、20万を超えて30万円近いカメラとなると、レンズ交換も求めたくなる。まあ、そんななか、Leica QシリーズやGFX100RFは変態なワケだけどね笑。

それはそうと、このプロモーションムービーはカッコいいね。これは「クラシック」な世界が好きな人には突き刺さる、まさにど真ん中的なエモーショナルムービーだろう。

「クラシック」というのは、ともすると懐古主義的なところばかりが語られがちだけど、富士フイルムは「クラシックテイストなデジタル」の在り方を確立しつつあるように思う。

それは、クラシックスタイルのEVF表示が選べたり、フィルムシミュレーションダイヤル用の小窓だったり、底面のフィルム巻き戻しボタンかのようなBluetoothボタンだったり。遊び心あふれるスタイルで、物理的にクラシックなギミックも形にしている。

X halfが発表された時も「やってくれたな、FUJIFILM」と書いたけど、まあ普通の会社の企画会議では笑い話に終わるようなアイデアを、今回も富士フイルムはX-E5のなかにまんまと盛り込んできた。やっぱり、企業として余裕があるんだろうなとも思う。

富士フイルムは多分野で大きな収益を得ている企業だと思うけど、カメラ写真事業も相当売れてるんだろうと思う。やはり、X100Vの世界的なブームが大きかったんじゃないかな。あれで、高くてもいいモノは売れると実感したんだろうし、デザインもあのテイストが世界に刺さると実感した。

そうして登場したのがGFX100RFだろうし、価格は安くてもX halfもX100V/X100VIのテイストがベースにあるように思う。そして、今回のX-E5も「高くてもいいモノは売れる」という土俵でリスタートを図った。そんな感じじゃないかなと個人的には受け止めている。

それほどまでに、X100V/X100VIの世界的な人気は、富士フイルムにとって偉大な成功体験になったのではないだろうか。ライカとは異なるプレミアムイメージを確立しつつあるように見えるから、Xシリーズが生まれて10年以上経過して、ようやくひとつのカタチが見えてきたんじゃないかな。

この勢いでいくと、次のX-ProシリーズやX-T一桁シリーズはとんでもなく高価なプレミアム機になりそうだけど笑、高くても売れるのはある意味、最高のマーケティングでもあるから、そうしたチャレンジングな姿を楽しみに見ていきたい。

人間でも同じように「ヒト(モノ)には調子に乗る時期がいる」とも思うから、FUJIFILMにもこのタイミングで大いに調子に乗ってもらって、他社がやらないおもしろいモノ、おもしろいコトを次々と打ち出して、写真界、カメラ界に風を吹かせてほしいと思う。どんどん、やってしまっておくれ。

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