寒さと緊急事態宣言とでなかなか平常時のようにはいかないけど、以下の森山大道さんの言葉じゃないけど、通勤時に小ぶりなカメラを握りながらシャッターを切っては街撮りスナップの筋トレをしている。
森山大道さん、写真を志す人へ。「学生なら学校への行程を、サラリーマンなら会社までの道程を、あるいはよく行く商店街を…日常で辿っている道をまず徹底的に撮った方がいい。スナップの訓練になるし、自分の生活の中で見えてくる自分自身の視覚を探しにいく作業にもなるから」 pic.twitter.com/LdTA22Bntz
— 森山大道ドキュメンタリー映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』 (@daido_doc) January 29, 2021
僕の街撮りスナップなんかはほんと、この筋トレスナップだったりするから、特になんの変哲もない写真だったりするんだけど、いいのいいの、じぶん的にはすごく楽しいので。レンズの焦点距離を変えたり、歩く方向を変えたり、ボディを変えたり。それで写り込む街の断片がどんな風に変わるのかなんてことで、僕自身はとても健やかな日々が送れている。
近ごろPEN-FにはM.Zuiko digital ED 12mm f2をつけてるんだけど、換算で24mmの広角はやはり気持ちよくてね。街撮りスナップはこのPEN-FとFUJIFILM X100VとX-E3で撮ることが多いけど、それぞれレンズの画角は28mm、35mm、50mmと異なるようにしてるから、その変化もまた新鮮でいいんだよね。
広角はもともとRICOH GRの換算28mmで撮ることが多かったんだけど、PEN-Fとこの24mm広角レンズを手に入れてからは、より広い世界を体験できて少し癖になってるところがある。単純に、視界より相当広く写り込むし、相当寄らないと遠い絵になるから最初はいろいろ戸惑うんだけど、それも含めて新鮮だし、異なる目を持つ、そんな感覚が味わえる。
僕には珍しく、このPEN-Fは手ぶれ補正が搭載されたボディだから、少々乱暴に撮ってもOKだし、デジタル用の現行レンズならまあ写りに関してはしっかり僕の腕の無さをフォローしてくれる笑。僕のいまのメイン機は手ぶれ補正の無いコンパクトなFUJI機が多いけど、一台はこうして乱暴?に撮れるPEN-Fがあることは大きいと思ってる。
広角24mmはほんと、いろんなものが写り込むからね。それをむずかしいと言う声も聞くけど、慣れるとだんだん病みつきになる笑。想定以上のもの、そう期待以上のものが「写り込んでくれる」と考えると、これほどおもしろいレンズは他に無いとも言えるわけで。
まあ「一家に一本」みたいな感じかな。広角レンズをつけて街を漂流してみる。そうすると、文字通り「ふだん見れなかった街の世界」が見えてくる。これほど気分転換に適したレンズは無いと思うんだよなあ。そうそう、FUJIFILMから絞りリング付きのXF 27/2.8R WRが発表されたけど、僕はもっと広くて寄れるXF 18/2が欲しいんだよなあ。