FUJIFILM X-E3, XF 18mm f2R

若いうちはあまり「散歩」なんてものに興味はないかもしれない。それは、子どもの頃に自然の美しさとかにあまり興味がないのと同じかもしれない。要は他に感動する遊びや時間が忙しくて、それ以外のことは考えることすら思い浮かばない、といったところだろうか。

しかし、世代のことはどうあれ、散歩はいい。少々面倒くさいと感じるとしたら、それはなんか歩くだけとか退屈そうというイメージからじゃないかと思う。

実際はなにげない景色に目をやり、四季の微妙な移り変わりとかを肉眼で見る楽しみがあるけど、まあそれもあまりにあたりまえすぎて、けっこうぼーっと通り過ぎてしまう。

そこで、もってこいなのが小型の荷物にならないカメラだ。

FUJIFILM X half

スマホカメラなら持ち歩いてるから、わざわざカメラを持ち出すのも散歩の時に邪魔じゃね?と言われるかもだけど、スマホカメラだと日常の延長線上過ぎて、どうもクリエイティブなスイッチが入りにくい。だから、邪魔にならない程度の写真専用のカメラがいい。

しかも、日中は太陽光線が明る過ぎて背面モニターがかなり見えづらかったりするから、ファインダーがあるカメラがのぞましい。ファインダーに目を当ててカメラを構える姿は、ちょっと人間の姿勢の黄金比のようなカッコよさがある。ファインダーをのぞく行為が、クリエイティブな気分のスイッチにもなるのだ。

まあ、だからといってめちゃくちゃクリエイティブな写真が撮れるかというと、別にそういう意味ではない。他人から見れば「なんでこんな写真撮るの?、これ何を撮ろうとしたの?」という写真ばかりだったりもする。

SONY RX100 M3

でも、いいのだ。撮ってる本人にしてみれば、なんとなくとはいえ、そこでシャッターを切る理由があった。それは、太陽光線が差し込むほんの一瞬な綺麗さだったり、影がゆらぐ気持ちよさだったり、言葉にならない小さな四季の発見だったりするのだ。

ファインダーがあると、まさにそれは虫眼鏡のようで、カメラがなければ素通りしていたところを、ちょっとした好奇心が持ち上がってシャッターを切らせたのだ。写真とは、絵を描いたり文章を書くよりもずっと楽に、シャッターを押すだけで目の前の「いま」が表現物として生み出せるのだ。

散歩で歩いている時は、たぶんフィジカル的にも気分がよく脳がポジティブに動いている状態だろうから、どうせならその活性化した脳をさらに生かしたほうがいい。そんなわけで、散歩することとカメラで写真を撮ることは、いい合わせ技というか、絶対にセットにしたほうがいいほどの相性の良さがあると僕は思っている。

RICOH GR, GV-2外部ミニファインダー

撮ってる時は、あくまで散歩が主なので、歩いてる最中に一枚一枚写真を確認なんでする必要もない。家に帰ってから、ゆっくり撮れた写真を確認すれば、それでまた一粒で二度美味しいみたいな時間も楽しめる。スマホカメラで撮った写真を後から眺めるよりは、はるかに濃密なひとときが過ごせるだろう。

というわけで、きょうは「どうせ散歩するなら、小型のカメラを持って歩こう」という話を書き殴ってみた。まあ、なんか理屈めいたことを書いたが、要は僕がきょう、カメラを持って散歩していたので、ちょっとそんなことについて書いてみた。

さて、あなたが散歩に連れ出すとしたら、どんなカメラが心地いいだろうか。こんな暑い日でも、気に入った小型のカメラがあれば「散歩でも行くか」と思えるから、カメラは健康とか気分転換の道具としてもなかなか優秀だ。秋になれば、さらに散歩も気持ちいい。別に誰に見せるわけでもなく、じぶんの心地よさのためにシャッターを切る。これはなかなか最上の時間だったりするのだ。