カメラへの思い

カメラを持つことを最初に意識した時期について。

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このテーマについては、以前SNSでもちょっと問いかけて、何人かの人の話を聞いたことがあるんだけど、ふとそんなことを思い出して、きょうはちょっとそのことについて書いてみようと思った。

僕個人でいうと、こどもの成長を撮りたいというタイミングでデジタル一眼レフを手にしたのが最初だった。こういうきっかけの人はけっこう多いんじゃないかと思う。

正確に言うと、こどもが生まれてしばらくはずっとスマホカメラで撮ってたから(プリントはぜんぶしていた)、欲を言えば赤ん坊の頃から、もっといえば生まれる前から妻の様子なんかも本格的なカメラで撮り残しておけばよかったなと思うけど、なんにしてもカメラに出会えてよかった。

Nikon D750, 24-120/f4

その後、家族の写真はカメラで撮ることがほとんどで、それゆえにうちの家族写真には僕が写っていないものが多い笑。いや、僕は撮影することが歓びなので、なんの問題もなくすべてWinWinなんだけど。

カメラを手にするきっかけは人それぞれだと思うけど、以前まわりの人たちに聞いた時は「親がカメラを趣味にしていたから」という人が多かった気がする。自然と幼い頃からカメラが身近にある環境で暮らしていると、ある日自然と「じぶん用のカメラが欲しくなる」というタイミングが来るのだと思う。

あとはどうだろう、昨今でいうと、みんな幼い頃からスマホカメラを手にしているから、自然と写真を撮ってるんじゃないかな。SNSをやってたらまず間違いなく毎日なにかしらの写真を撮って載せてる気がするし、メールなんかにも写真を普通に添付してるから。あまりに無意識すぎて「じぶんは写真をやってる」という感覚は無いかもしれない。

INSTAX mini Evo by FUJIFILM

でも、幼い頃からどうせ毎日写真を撮ってるなら、なるべく幼いうちから「本格的カメラで撮る」というプロセスを持ち込んでもいい気がする。まあ、幼い本人がカメラでわざわざ写真を撮ることを面倒くさがるようなら、無理にカメラを与えずに手軽にスマホカメラで撮ることで写真を楽しむことで全然良いとは思うけど。

大人になるにつれてでいうと、どうせ毎日写真を撮るなら、趣味の感覚も兼ねて本格的なカメラで撮ることも混ぜていくといいかなとは思う。僕も「写真」を意識し始めたのはカメラを構えて撮り始めてからだと思う。それまでもiPhoneのカメラでSNS用の写真を撮ってたけど、それは写真というより画像だったように思う。

画像は昨今のデジタル時代のテーブルの上にあるものに感じるけど、写真と捉え始めるとそれこそフィルム時代から脈々と続く写真史だったりカメラ史、あと写真家の人たちや写真集みたいなことまで世界というか視野が広がっていく。それが、慌ただしいデジタル社会の中にあって、ちょっとクリエイティブな思考や文化的なひと時を感じさせてくれる。

バルナック型 Leica IIIa

そう考えると、僕も理想をいえば、中学生や高校生の頃に「写真部」みたいな世界に巡り会えておけば、もしかしたらいまはもっとクリエイティブで文化的な大人になって生活も変わっていたかもしれない笑。そこまで多大な影響があるかどうかは別にしても、若い頃からカメラで写真を撮ることを趣味にしていた人なんかは、ちょっと憧れるなあ。

カメラで写真を撮ることが好きということが昇華していくと、大人になってそれを職業として取り組む人もいるだろう。プロはプロでとても大変な世界だと思うけど、好きなことを仕事にできている人は実はそれほど多くないと思うので、それもやっぱり素敵な道だと僕は思う。生活費を稼ぐために、好きじゃないことを仕事にしてる人はたくさんいるから。

一方で、仕事は仕事として取り組みつつ、大人の趣味としてカメラで写真を撮ることを楽しんでる人もいる。僕なんかはそうだけど、これもこれで自由さがあっていいなとも。趣味だから、写真の内容も機材の選択も、なにか必要に迫られて絞り込んでいくというよな制約はない。財布事情とは相談しつつも、じぶんの「好き」な世界に没頭することができる。

FUJIFILM X-Pro3, Nokton 23mm f1.2 SC

カメラがいいなと思うのは、それが主役ではなく脇役でもいいところ。いろんな目的が他にあってお出かけしたり、旅行に行ったり、登山やサイクリングを楽しんだりした先々で、そんな様子を脇役的カメラでメモリアルに撮影する。もともとの目的と、記念写真まで本格的に撮れて、まさに一石二鳥だ。スマホカメラでもいいけど、カメラがあるとより趣味性が豊かな時間を味わうことができる。

僕はポートレート撮影はしないけど、やってる人たちなんかを見てると、これも実に美しく楽しそう。昔の偉大な写真家たちの作品を見ると人物が印象的に写り込んだスナップ写真がたくさんあるけど、いまの時代はなかなかそういうスタイルでシャッターを切るのもむずかしいからね。そういう意味で、人の美しさをポートレート撮影で体感するのは素晴らしいことだと思う。

あとはそうそう、野鳥撮影とかスポーツ撮影をしている人の、日々技術を磨く感じとかも、のめり込み甲斐があって大人の趣味としては豊かそうだと感じる。こういうケースの場合は、バードウオッチングとかスポーツ観戦、ロードレース観戦なんかをしているうちに写真におさえたくなるのだろうか。僕も毎年冬に近所にやってくる水鳥たちを見ては、毎冬超望遠ズームレンズの購入を検討している笑

PENTAX K-3 Mark III, DA 55-300 PLM

話がなんかいろいろになっちゃったけど、カメラで写真を撮るきっかけは、それだけ人それぞれなんだと思う。それでもきっかけとして強いのは「身近に、カメラで写真を撮ってる人がいる」ということだと思う。そういう姿をなんとなく目にする機会が多いことで、カメラという道具が頭の片隅にインプットされる。

そう考えると、カメラで写真をやっているあなたの姿こそが、カメラ界、写真界の最大の広告だ笑。だから僕は懲りずに毎日「きょうのカメラ」の写真をSNSにポストし続けるし、こうしてブログを日々書いていたりする。どこへ行くにも必ずなにかしらのカメラは身につけてるから、僕の姿を見てカメラに興味を持った人もわずかならいそうだ笑

カメラ趣味をもっと楽しむためには、カメラ界が盛り上がってくれたほうがなにかといい。そして、カメラで写真を撮ってるその人の姿を誰かが見て、またカメラを始める人の人生のきっかけになるかもしれない。さあ、カメラを持って外へ出よう。次のカメラを手にする人のひとつのきっかけになるように。




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