このブログは機材のレビューブログではなく、ひとりのカメラ好きなアマチュア写真愛好家の日々の記憶、つまり日記のようなものなので、なにかスペックや撮影技術について知見を披露するような話はない。
でも、長らく無趣味の人生だった僕自身が、カメラと写真と出会ったことで、かなり有意義な日々の過ごし方を得られるようになったので、同じように趣味を探しているような人の参考になればと、日々こうしてブログを書いていたりする。
で、きょうは特にカメラとかレンズの話ではなく、「モノクロの真四角写真」についての個人的な話である。
写真をやっていると、何度となく「これからはモノクロ写真だけ撮り続けてみようか」と思うことがある。僕もたぶん、三、四度はこのブログにそんなことを書いていると思う。
でも、フィルムでいうとカラー現像機しか置いていないお店が多いから、ついついモノクロフィルムを使う頻度が少なくなるし、デジタルでいうとフジやペンタックスはカラーの色のりがいいから、こちらもついついカラー写真に戻っていたりする。まあ、なんだかんだカラーが好きなのだろう。
でも、せっかく毎日写真を撮ってるのなら、なにか蓄積されるものが欲しいなとか、じぶんなりにひとつの撮り方を極めたいなとかふと考えるのだ。それで僕がいつも行き着くのがモノクロ写真のことなのだ。
そんなことを考えてる時に、ひとりの写真家さんの作品というかホームページにたどり着いた。そして、その作品の多くを見て、うん、真四角写真がいい。この写真家さんのようには撮れないけど、こんな写真が撮りたいというフォーカスがじぶんのなかですーっと合ったのである。
写真家でありアートディレクターの渡部敏哉さんの作品が見られる公式サイトとYouTube shadhashaでとりあげられた時の動画である。恥ずかしながら僕は渡部敏哉さんのことはこれまでよく知らず、それこそXでたまたま拝見したように思う。それからこのサイトを見つけ、インスタもフォローした。写真集のことも調べたが、こちらは売り切れも多く、まだ入手方法は分かっていない。
とにかく、強く惹かれたのである。
たぶん、僕が最近、中判デジタルのGFXで撮っていることも影響してると思う。いまは明るいマニュアルフォーカスのレンズで撮っていることもあり、かつてのフィルムの中判カメラらしさみたいなものの心地よさを思い出したりしていて。で、中判感覚なら僕の中では真四角写真だろうと。
フィルムカメラの影響もあって、僕は3:2のいわゆるライカ判の縦横比で撮ることがほとんどで、マイクロフォーサーズなども3:2で撮ってきた。それが、GFXを使い始めて4:3もいいなと思うようになり、そして今回1:1の真四角写真にたどり着いた。
トリミングをして真四角にすればいいということもあるが、せっかくたがらローライフレックスのウエストレベルで見るように、初めから真四角でのぞいて撮ろうと。
で、早速、日曜日の夕方に真四角写真をGFXで撮り歩いてみた。なんてことない近所のいつもの散歩道だけど、じぶん的には新鮮な実験しながらの散歩なので、これがなかなか楽しい。モノクロで真四角だと、どこか抽象写真のようでもあり、別に絶景を撮りに遠出しなくてもいい気もする。それも、ふと渡部敏哉さんの写真を見て感じたことだ。(渡部敏哉さんは、被写体選びにものすごく力点を置いていると思うが)
というわけで、なんかアマチュア写真愛好家のとても個人的な視点とか思考の話でかなり小っ恥ずかしいが、きょう考えて行動してみたことを書いてみた。モノクロの真四角縛りとか気負いすぎると続かないと思うので、カラーも混ぜながら、でもモノクロの真四角写真メインで、というくらいのライトな気分でしばらく撮り続けたいと思う。
僕は不器用な人間なので、なにかひとつのことをルーティン的に長く続けてみないと、なかなか身につかない人間なので、しょうがない笑。GFXだけじゃなくて、大抵の所有カメラのセッティングを「モノクロの真四角」にして、ちょっと続けてみる。どんな気づきがあるのか、じぶんでもなかなか楽しみである。
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