写真とは

普通の人のカメラの金銭感覚について。

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Nikon FE, Ai Nikkor 50/1.8

結論からいうと、そうだなあ「デジカメなら7万円〜8万円」、「フィルムカメラなら2万円〜3万円」といったところじゃないだろうか。普通の人がカメラを買うときに「これくらいまでなら、なんとか出してもいいかなという金額」の話だけどね。

というのも、僕が初めて本格的なデジタル一眼レフを購入した時の感覚がこうだったから。カメラはNikonのD5300で、18-140mmのレンズキットでたしか8万円くらいだったんじゃないだろうか。ものすごく高価なモノを手に入れる感覚があって、お店で緊張したのを覚えている。

しかも、この時にどうしても単焦点レンズも欲しくて、AF-S 50/1.8(後にフルサイズでも使えるように)を一緒に買ったんだけど、たしか28,000円くらいして「高っ!」って思ったから。だから、50/1.4のほうは30,000円以上して、感覚的にはとても買えなかった。

つまり合計すると一式で10万円超えくらいな感じだったかな。いや、これ間違いなく高級品で高価なモノだよね。ライカとか買い始めると金銭感覚がズレちゃうけど、このボディとレンズで10万円くらいをなんとか捻り出す感覚が、ごくごく一般的な普通の人のカメラに対する金銭感覚だと思うんだ。

僕は「カメラのある生活って楽しいよ」と伝えたいためにこのブログを書いていたりもするけど、ふと考えてみると「だったら、いざカメラを始めようと考えている人たちの感覚にならないとダメだな」とか思ったりしてるんだよね。世の中の普通の人たちの感覚は、カメラ沼住民たちの金銭感覚とは大きく違うから。

フィルムカメラも最近は若い人たちにも人気だけど、その火付け役は写ルンですで、やはり数千円で手にできる感覚が原点なんだよね。そこからフィルムカメラに興味を持ったとしても、どうだろう、フィルムカメラに出せる金額としてはいいとこ、2万円から高くても3万円で、それもレンズ込みの金額なんじゃないかと思うんだよね。

僕がタイトルの写真のNikon FEをレンズ込みで手に入れた時も、たしか13,000円くらいだった気がする。その金額だったから「よし、これなら失敗してもいいから買って帰ろう」とじぶんを納得させられた金額だったと思う。だってカメラは趣味であり、しかも写真が主役であってカメラは道具だからね。そこへ捻り出せる予算としては、じぶんの生活全体の中でいいとこ、これくらいが現実だと思うんだよね。

僕はこれまでいろんなカメラやレンズを使ってきたけど、気がつくとだんだんと高価なモノへと金銭感覚が上がっていたことは事実で、この写真を始めようと思っていた当初の金銭感覚とかなりズレているじぶんがいることにハタと気がついた。そういうことだっけ?僕とカメラの向き合い方って…みたいに思ったりしてね。

そんなところにFUJIFILMのカメラたちに出会ったんで、その高価過ぎない、普通の感覚でカメラらしさを楽しむことができるカメラやレンズたち、そうした機材を世の中に送り出すFUJIFILMというカメラメーカーのポリシーみたいなものにも共感したんだと思う。なんか気負ったり無理したりせずに写真と向き合えることが実に気持ちよくて、息がしやすくなったというかね。

だから、最近で言うとX-E4なんかは本当に心からおすすめしてたりする。ボディ単体でまさに10万円くらいだから、世の中の普通の人の感覚的にもギリギリおすすめできる。レンズはいずれステップアップしようと思えばできるし、当初は安い単焦点レンズなんかで驚くほど写真らしい写真が撮れる。これがTHE趣味のカメラなんじゃないかってね。

フィルムカメラも、例えばライカなら今はM型ライカよりもバルナックライカをおすすめするかな。これも、じっくり足を使って探せば二万円台とかでボディを見つけることができるからね。それに同じく安く手に入るレンズ、エルマーなんかを見つけられれば、この上ないライカらしさを堪能することができる。こうした感覚のほうが趣味としてニンマリできる世界だと思うんだよね。

いいモノにはお金がかかるのも事実だけど、最初は誰だってビギナーだし、ひと通りカメラやレンズのことが分かってくると、その選び方にもある意味、じふんらしさで選べる余裕みたいなものが出てくる。世間がイイというモノではなくて、じぶんがイイと思うモノを素直に選べる感覚。そういうことを大事にして、いつまでも普通の人の感覚で写真を撮り続けていきたいなと思う今日この頃なのである。

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