写真とは

カメラを持つと、少し違う世界が見えてくる。

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Leica IIIa, 撮影:FUJIFILM X-Pro3

そんなことを題名に書いておきながら、それを説明するのはなかなかむずかしい。でもね、スマホカメラでは絶対撮らない写真ばかりを撮っているじぶんがいるから、この表現は間違ってはいないと思う。

僕なんかは写真は上手くないけど、カメラだけはいつも常に持ち歩いている。仕事の時は鞄の中にコンパクトなカメラを入れて、移動の道すがらシャッターを切ってるし、週末は愛犬の散歩だの近所の買い物、自転車に乗る時なんかも常に何かしらのカメラが一緒だ。

そうするとね、自然と撮る対象物や光景を探してる。それがメインではないけど、頭の中のどこかで常にシャッターを切る被写体を目で追いかけながら生きてるじぶんがいる。そうすると、カメラをやってなかった頃なら素通りしていたような道の片隅まで目を向けるようになるし、歩いている人の服装や仕草も目に入るようになる。配色なんかも気になり始めるよね。あと、光と影の交錯。

カメラは写真を撮る道具だけど、僕はこれ、もうひとつの目を手に入れるようなものなんじゃないかと思う。つぶさに目を向ければ、実は平凡に思えた毎日のシーンの中にもじんわり心に刺さってくる小さな世界がけっこうある。そういう、これまで見えていなかった世界が見え始めることに、カメラの本当の価値はあるんじゃないかと思っている。

有名な写真家の方々の写真集にはもちろんうっとりするけど、僕は普通の人たちが撮る普通の世界が好きだ。だから、Twitterのタイムラインに流れてくるアマチュア写真愛好家の人たちの写真は、とても興味深く眺めてる。日常に潜むちょっと見えづらかった小さな世界に光を当ててくれたような感動といえばいいのかな。そういうSlice of life的な観点でいえば、InstagramよりTwitterが好きかな。そこには、構えないカメラの良さみたいなものが散りばめられてるように思うから。

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