写真とは

モノクロ変換することで写真が生き返るという話。

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FUJIFILM X-E3, Color-Skopar 35/2.5 C-type

この写真はカラーをモノクロ変換した写真ではなくて、フィルムシミュレーションブラケットで撮ったうちのモノクロの一枚。ブラケット機能とは、シャッターは一度しか切らないんだけど、感度やフィルムシミュレーションなんかを3種類ほど記録できる機能。

僕はいま、FUJIFILMのフィルムシミュレーションの奥深さみたいなものを今一度確認してるところがあるんで、最近は割とブラケット機能でフィルムシミュレーションを撮り比べたりしてる。

で、本題の「モノクロ変換」についてだけど、たまたま後輩と趣味の話をしてた時に、僕が写真の話をふってみたら、その後輩が「そういえば、最近カラーで撮ってた写真をモノクロ変換するのに凝ってます。モノクロに変換すると、なんか写真がとても味わい深くなりますねー」と。

見せてもらった写真たちは、お子さんの写真とかだったけど、たしかにジワジワくるものがあったし、なにより父親である彼がモノクロ変換というものに出会ったおかげで写真が好きになってる感じがビンビン伝わってきて「あ、なんかいいな」と思った。

FUJIFILM X100V

写真を好きになるきっかけは人それぞれいろいろだけど、彼の場合は「モノクロ(変換)写真」にすることで写真の良さに気づきがあったわけだし、写真の可能性を感じたということがとても大事だなと。彼はカメラに興味が出たわけじゃないけど、過去に撮りためた家族の写真をモノクロ変換することで、写真が生き返ったわけなんだよね。そう、カメラ云々じゃなくて写真愛の芽生え。とてもいいと思う。

カメラは極小のSONYのコンデジなんだけど、それがまた良いんだって。お子さんなんかがカメラの存在を意識しないから。そんなうれしそうな彼の顔を見てたら、これはカメラの話より写真の話がいいと思って「プリントすること」を勧めといた。その気に入ったモノクロ写真たちをプリントしたら、また味わいと彼の歓びがきっと増幅すると思って。

僕も思えば、スナップ写真にハマったのは、初代RICOH GRでモノクロスナップを撮りまくった時期があるから、なんてことを思い出した。いまの若い人たちの写真ブームみたいなのはカラー(ネガフィルム)写真がベースみたいに見えるけど、モノクロ写真もいいよ!と、おじさんなんかは思うわけです笑。

目の前の光景がちょっと非日常になる感じとかね。リアルなんだけどファンタジーというか、モノクロ写真には独特の感情がわいてくる。モノクロにした瞬間に、ほんとカメラはなんでも良くなることも好き。(乱暴な表現だけど笑)

写真の楽しみ方はなんだっていいと思う。こうして過去に撮った写真がモノクロ変換で生き返ったり、それで写真のことが好きになるなら、もうどんどん変換機能を使ったほうがいいよね。そんなことをピュアに感じた会話だった。手元にあるその写真たち、モノクロにしてみてはどうだろう。

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