写真とは

カラーとモノクロの影に隠れたセピア色、最初はそんな印象だった。

FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR

みんなの印象はどうだろうか。例えばTwitterの写真好きの人たちのポストを見ると、まあ大抵はカラー写真で、ちょっと写真通の人たちがモノクローム(白黒)写真を投稿していたりする。つまり、セピア色の写真をポストする人はあまり見かけない。

でも、そんな使用頻度にも関わらず、カメラのデフォルトの撮影モードの中に「セピア調」というのは大抵入っている気がする。僕がここにあげている写真たちはFUJIFILM X-T2で撮ったものだけど、予め用意されたフィルムシミュレーションの中の「セピア」モードで撮影してみた。入ってるんだよね、やはり。

FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR

あまり使われないのに、なぜか撮影モードの中に準スタンダード的に用意されているセピア色。そのあたりのポジションというかそもそもの起源みたいなものが気になってネットで調べてみた。そうしたら、的確にまとめてくれている記事(「大人ンサー」の中でカラー&イメージコンサルタントの花岡ふみえさんが回答)してくれていた。ありがたい!

FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR

詳しくは、上の散策記事を読んでもらうとして、もともとは西洋でイカ墨が起源なんだね。黒に赤系の色がちょっと混ざってる黒褐色の感じ。それが19世紀末に印刷物のインクとして使用されるようになる。時を同じくしてモノクロ写真が使われるようになって、それらが日光の紫外線などで退色した感じをセピアというふうになったらしい。つまるところ「経年劣化した写真の色が由来」のようです。

FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR

そう考えると、フィルム写真を現像する時代は、年数が経つにつれて写真の色がだんだんとセピアになるのがあたりまえだったわけだけど、デジタル時代になってデータそのものだけではこの「時の流れ」を感じにくいから、セピア撮影(保存)モードが用意された、とも解釈できるかもね。

FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR

写真というのは撮った瞬間から過去のものになっていくわけだから、それはやっぱり記録であり思い出なわけで、どこかノスタルジックなもののほうが惹かれる。プリントがあたりまえではなくなったデジタル時代においては、データそのものをセピアで残すというのはちょっとなるほどなと思った次第です、はい。

FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR
FUJIFILM X-T2, XF 35/2R WR

それはさておき、こうしてセピアで撮ってみると、なかなか良いなあとあらためて思ったりしている。カラーよりはモノクロに近いというか、色が多彩に無い分だけ光と影の交錯を追うような撮り方になるし、写った世界もデジタルなのにノスタルジックさが同居して、ちょっと不思議な感覚になる。これは想像以上にアリなんじゃないかと思った。セピアでしか撮らない人生とか、ちょっとカッコいいじゃないか、なんてね。

そうそう、なぜに急にセピアで撮りたいと思ったかというと、この動画を観たからなんだよね。モノクロ写真だと思うけど、ちょっとセピアが混じってるような気がして。しかし、この動画、FUJIFILM X100シリーズのことを調べていてたまたま見つけたんだけど、ほんとグッとくる。あゝ家族の写真をいっぱい撮って残しておくって素晴らしいなとあらためて思う週末の朝陽だった。

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